忘却の果ての七夕まつり
「耐えていた。必死に。でも誰も見てくれない。気づいてくれない」春子は言った。
耳人形は、左の手のひらをみせた。
平安時代の夏の七夕まつりを春子に見せた。
「こんなに町ゆく人たちが、楽しそうにしている」
耳人形は、春子の目を見てうなずいた。
「よし、もう一回、生きます!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます