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  • 第12話 1人は2人への応援コメント

    初めまして。
    この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    折角なので現時点で公開されているぶんは、一通り拝読致しました。
    現代ファンタジー、あるいはSFを下地にした作品ということで、そういった世界観とミステリー要素が上手く絡み合っていたように思います。登場人物もそれぞれ個性的で、場面や描写を彩るアクセントになっていました。そのような脇役たちはもちろんのこと、主人公が謎多き人物だったのも個人的には高評価です。過去の匂わせや性格の二面性が垣間見え、先の内容への想像が膨らむ話になっていたように感じました。

    気になった点は二つほどになります。
    一つは、話の構成と世界観の説明について。三万字ほどの内容としては概ね評価できる一方、冒頭2~5話の使い方が気になりました。これらの回では脇役たちの紹介がされていますが、この序盤で一気に説明する必要性は感じません。話の本筋が妨害されるため、読者目線では足踏みさせられている感覚に陥ります。それに伴い、世界観の説明に文字数を割けていない印象を受けました。たとえば世界の設定。どんな国を舞台にしているのか、現代に近い架空の世界なのか。能力や魔法はどういった仕組みなのか、など。本文中から読み取れる箇所もありますが、それでも世界観は全体的にフワッとしています。理想的な形としては、脇役は任務で同行する過程で個別に紹介し、世界観を序盤で丁寧に明かすのが無難かと。

    もう一つは、描写について。人物造形に重きを置いておられるのかもしれませんが、人物の外見の描写は装飾過多なものが多いです。そのせいで文章が冗長になり、かえって魅力が伝わりにくかった印象です。これに関しては感じ方に個人差があるでしょう。ですので、他の方の意見も取り入れたうえで熟考していただければと思います。あくまで私の感性を基に考えるのなら、第1話のエラルドの恰好については文章を圧縮して、スーツの着こなしと髪の話に留めます。ピンポイントに描写を絞り、残りの外見は読者に想像してもらうという方法です。これは淡泊な印象を与えてしまうデメリットがありますが、文字数を節約する面では大いに役立ちます。参考までにどうぞ。

    文章への指摘ついでに、簡単に小説の基本ルールにも触れておきます。
    順守する必要はありませんが、小説の体裁を整えるうえで便利です。
    以下にいくつか書いておきます。
    ・三点リーダー(…)は偶数個で使用。
    ・「」内末尾に句点(。)は原則不要。
    ・疑問符(?)や感嘆符(!)のあとは全角で一字空ける。
    ・下線(_)ではなく、ダッシュ(—)を使う。

    最後に見つけた範囲で誤字脱字の報告を。
    第1話より:エラルドより高価な物と見受けらる一級品のスーツ→「見受けられる」
    第2話より:この場から一切感じ取れなくなかった。→「感じ取れなくなった」
         :何とも言えない不思議な魅力的な瞳だった。→不思議「で」魅力的な
    第3話より:セラスは此間土足で上がろうとしたからしばいたやったが…→しばい「て」
         :良しなさい、雷牙。→「よしなさい」
         :優しく頭を撫でて上げると、→「あげると」
    第5話より:少女は肩にぐらいの長さのツインテール、→肩「に」は不要。
         :今まで会ってきた方達にいなかった、→方達に「い」は不要。
    第7話より:小回りの効くものを受点的に用意をした。→「重点的に」、用意「を」は不要。
    第8話より:微量だが幻覚だようのあるものだ。→幻覚「作用」
    第9話より:見覚えのある所に連れてかれた。→連れて「行」かれた。
         :静寂が2人を間に漂う。→2人「の」
         :そう言われれば言っていなかったの気がついた。→言っていなかったの「に」
         :「降りると同時に能力が発動だ。」→能力「を」
         :成功かと安心も束の間、→安心「したの」も束の間、
         :実験後の血塗れな部屋など、→血塗れ「の」
    第10話より:一段降りてく度に緊張が走る。→降りて「い」く度に
          :女は強靭な足とで空を切り裂く様に→足「と」は不要。
    第11話より:セラスは白いローブを翻すと奥の部屋と進み始めた。→部屋「へ」と
          :自信げにニヤッと笑いながら→自信あり「げ」に
    第12話より:そして捕虜する事が出来ました。→捕虜「に」するor捕縛する
          :女はエラルド奥にいるソフィアだけを→エラルド「の」
          :罠かと警戒する体制を取ると、→「体勢」
         :強い口調で起こり気味に言い放った。→「怒り」気味
          :任務であった忘却も終わらせた下さった。→終わらせ「て」

    以上になります。
    少しでも創作活動のお役に立てたのなら、なによりです。

    作者からの返信

    的確なアドバイスありがとうございました。

    私はこの物語に出てくる登場人物を一通り知って貰いたくて書いていましたが、任務の時に混ぜて紹介する程度で良かったのだと分かりました。

    描写に関しては、服装などを読み手の方に想像して貰えるのか不安でかなり文が長くなってしまっていましたが、省くのも必要だと分かりました。短くありながらも想像しやすいようの改良してみようと思います。

    元々別の小説サイトでの活動をメインにしていた為、本格的な小説の基本ルールを知りませんでした。カクヨムとは違いかなり緩い感じで(…)は基本1個ぐらいで、疑問符などは間隔を空けず、下線(_)が王道でしたので、その時のままで書いていました。教えてくださりありがとうございました!

    それと誤字脱字について時々読み直していますが、勝手に脳内変換されているせいで気づかないことがあったりしたので、本当に助かりました。

    今後話を一度書き直そうと思います。
    アドバイスは全て自分では気づけないことばかりだったので助かりました。より良い物語を書けるように頑張っていこうと思います。

    ありがとうございました!