朝起きたら、嫁がメスガキになっていた件について

第1話 おはようパ～パ♥ 今朝もざ～こ♥ざ～こ♥だね♥

「おはようパ～パ♥　今朝もお寝坊さんだね♥」

//SE　布団を揺する音

//　布団の上で馬乗りになる感じで

「ほ～んと、朝はあやのがくるまで起きてこないんだから♥」

「そんなんで、会社の部下に示しがつくの～♥」

「ざ～こ♥　ざ～こ♥」

//SE　布団が動く音

//　戸惑う主人公に首を傾げる

「……んん？」

「ど～したのパ～パ♥　そんなキョトンとした顔しちゃってぇ♥」

「あ、もしかして……♥」

「あやのと二度寝したくなっちゃった……♥」

「え、違う？」//残念そうなトーンで

//SE　立ち上がる音

//　主人公に肩を掴まれて艶めかしい声を出す

「喋り方が変？」

「いつもと様子が違う？」

「正直……キツい……？」//少し怒った感じで

//SE　布団を叩く音

「なによ！　起しに来てあげたのに！」//怒鳴り声

「そんなこと言わなくてもいいじゃない！」//怒鳴り声

「パパのバカ！　バカバカ！　有給休暇万年消滅社畜！」

//SE　布団をボスボスと叩く音

//　少しずつ弱まって止まる

「……はぁ、はぁ」

「え、どうしてこんな喋り方になったかって？」

「知らないわよ」//本当に知らない感じで

「朝起きたら、こんな感じの喋り方になってたの」

「けど別に不自由してないし」

「これでいっか……って！」

//SE　ずっこける音

「それよりパ～パ♥」

「はやく起きないと～♥　会社に遅刻しちゃうよ～♥」

「会社のえら～い人に～♥　怒られてもいいのかな～♥」

「若い部下からも～♥　いい歳して遅刻しちゃう～♥」

「ザコザコ上司って～♥　言われちゃうぞ～♥」

「え、それはもう思われてる？」//　びっくりしたトーンで

「パパってば、本当にザコザコ上司なの⁉」//　本気で驚いた感じで

//SE　ポスンと枕を落とす音

「……なにそれ」//　意気消沈したトーンで

「パパは毎日、頑張って働いてるのに」

「将来のために、やりたくない管理職なんかやってるのに」

「そのせいでパパと私の時間がどんどん減って」//　ちょっと怒る

「休日のデートもろくにできなくて」//　もう少し怒る

「夜だって、もっといろいろしたいのに……」//　怒る

「赤ちゃんだって！　作りたくても作れないのに！」//　大噴火

「なのに！　あやの以外のガキが、パパをザコ呼ばわりするなんて！！」//　迫真

「ゆるせない！！！！」//　迫真

//SE　ポンポンと肩を叩く音

「ふぎゅっ！」//　ぎゅっと抱きしめられて、背中をさすられる

「ちょっ、パパ⁉」

「今、あやのがすごく怒ってるんだけど！」

//SE　ぼそぼそと喋りかける声

「え……『ボクのために怒ってくれて嬉しい？』」//　驚き

「当たり前じゃない……」//　照れた感じで

「私たち、ふうふなんだから……」

//　主人公、ヒロインのほっぺたにキスする

//　ヒロイン、不意打ちに驚いて身じろぐ

「……ひゃぁん！」//　驚き

「ちょっと、パ～パ！」

「いきなりチューしちゃダメぇ！　びっくりするじゃない！」

「も～」//　そう言いつつもまんざらでもない感じ

//SE　スマホを弄る音

「え？　今日は会社をお休みするの？」

「『あやののことが心配』だから？」

「へぇ～♥　仕事より、奥さんの方が大事なんだ～♥」//　嬉しそう

「この愛妻家♥　ベストオブハズバンド♥　刑事コロンボ予備軍♥」

「え？　最後のは悪口じゃないかって？」

//SE　ぽよぽよとお腹の鳴る音

「んふふ～♥」

「それはこのザコザコなお腹のお肉を～♥」

「なんとかしてから言おうね～♥」

「健康診断♥　メタボリックシンドローム予備軍♥　尿酸値高め♥」

「け～ど♥」

「そんなパパにぎゅっとされるの♥」

//　少し距離を詰める

「あやの……嫌いじゃないよ♥♥♥」//　耳元で囁く感じで

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嫁がメスガキになる……「嫁スガキ！」というギャグから生まれた話です。お嫁さんが急にメスガキ化したらビビっちゃいますよね。１万字ちょいで完結の予定です。モチベが上がるので、もしよければ評価・フォロー・応援してくださると幸いです。m(__)m