絶望的逆転劇
アスノヨゾラの一番星(未来埜アイ)
#1 出会い
突然だがここは能力主義、実力主義の世界だ。強ければ強いほど上へ登り、弱ければ下でとんでもない仕打ちを受ける。
そんな日常をみんな送る腐った世界だ。
ちなみにいうと僕は後者の弱い人間だ。だから今日も気を失うまで僕と比べると強い部類の人にサンドバックとして殴られ、蹴られ、弾幕を撃たれたのだ。
「はあ、僕って生きてていいのかな?」
最近はため息と一緒にこんな独り言をよくつぶやく。
いつもならこんな独り言に対して誰も反応することはない。だが今回は違った。
「生きていたらダメな人間ってこの世にいないと思うよ」
そういいながら一人のきれいなピンクがかったベージュ色の髪が足首にかかるくらい長い女子(?)が僕の隣に立った。
「自殺はだめだよ?」
「別に自殺なんて考えてないよ」
「じゃあなんで屋上にいるの?」
僕らは今学校の屋上、それもフェンスのすぐそばのところにいるのだ。
だから勘違いされても仕方がない。
「簡単に言ったら集団リンチにあってただけだよ」
僕が答えると女子(?)は驚いた表情をしながら「大丈夫!?」と心配してくれた。
「大丈夫だよ。慣れてるし」
「慣れるようなものじゃないんだよな…」
ジト目をしながら呆れる女子(?)
「そういえば名前聴いていなかったね。僕は
「
「…マジ?」
「大マジ」
絶望的逆転劇 アスノヨゾラの一番星(未来埜アイ) @asubosi50
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