第26話【攻略-序-】火精霊のダンジョン!!

「良くわからない人だったね。アロンはどう思う?」


『あの人は危険です…なんとなくですが、主様の事を引き入れてなにかする気がしました。もし主様があの人のチームに入りたいって言ったら、力づくででも止めるつもりでした。』


「なるほど…そこまでなんだ。ルージュはどう?あの人の事どう感じた?」


ルージュはアロンのように言葉で伝えることは出来ないけど、ニュアンスで伝えることは出来る…そしてルージュは体を震わせていたからおそらく怖かったんだろう…


「あの人のこと怖いって感じた?」


そういうと、首を縦に振っていた…その動作が可愛くて思わず撫でてしまった。


「ルージュは可愛いな〜アロンももちろん可愛いぞ!!」


『私的には、可愛いと言うよりもカッコいいって言ってほしいです…』


「それはごめん!!確かにカッコいいって言ったほうが良いかもね!!」


『そうですよ!!というよりダンジョンに早くいきましょう!!』


「そうだね!!さぁ…火精霊のダンジョンに行こう!!」



俺とアロン…そしてルージュは歩いて火精霊のダンジョンへと向かった。火精霊のダンジョンはここから歩きで15分もすれば着くから、下手に自転車などを使わないほうが早く付く可能性すらある…



「いや〜ようやくついたね…火精霊のダンジョンの基本的な戦闘方法を考えてきたから、よく話を聞いてくれ!!」


『分かりました!!それでどう戦闘をするんですか?』


「このダンジョンに出現するのは、三種類だけ…まずは『炎の精霊獣』このモンスターと戦うのは避けたいところだが、なにしろ五感も強化されているから少しの痕跡でも残したら追いかけられるだろうな。」


『しかし痕跡を残さないというのは不可能なのでは?人間や我々モンスターは歩けば足跡などがつきますし、飛べば視認されてしまう可能性すらあります。』


「そこは織り込み済みだ!!他のモンスターも説明していくよ!!次のモンスターは『炎の微精霊』だ!!特段害はないけど、荷物を燃やしたりしてくるから目を離さないようにするのが対策だ。これはアロンに特に注意して欲しい!!」


『私が主様の荷物を基本的に持っていますからね…注意してみておきます!!』


「オーケー!!それじゃあ最期のモンスターについて話そう!!最期のモンスターは『炎の高位精霊』だ。このダンジョンのボスでもあるらしいよ!!」


『なるほど…その炎の高位精霊が強い存在でかつ、このダンジョンのボスだということですね。』


「そういうこと!!ちなみに炎の高位精霊は、フィールド徘徊型のボスだから不意に接敵する可能性があるから気をつけてね!!」


『フィールド徘徊型とはなんですか?そのままの意味でいいのでしたら、フィールドを徘徊する…つまりダンジョン内を移動するということですか?』


「基本的にはその説明であってるかな!!通常のダンジョンのボスは、いわゆるボス部屋で挑戦者を待つスタイルなんだけど稀にフィールドを徘徊しているボスも居るんだ。そういうボスについたのが、フィールド徘徊型ってわけ!!」


『なるほど…しかし、このダンジョンは見たところ25層はありそうですけど…接敵するリスクってあるんですか?』


「もちろんあるよ!!例えばだけど、最下部にボスモンスターがいた部屋があるとして、そこから徘徊するんだ…そしてこういうボスモンスターは総じて外に出たがるだろうから、最悪はそこで迎え撃つ!!でも走破したくないのが本音だ。」


『なるほど…ダンジョン内は迷路のようなものですから、上手く避けることができれば最下部にも簡単に到達できるでしょうね!!』


「それが狙いなんだ!!フィールド徘徊型のボスモンスターは恐れられているけど、それと同時に致命的な弱点が存在するんだ!!」


『そんな物があるんですか?』


「致命的な弱点…それは、フィールド徘徊型限定の最下部に存在する特殊フィールドに落ちている『魂の欠片』という物を破壊されたら、どれだけ体力が有り余っていたとしても無条件で即死するんだ。」


『へぇ〜そんな物があるんですね。』


「ちなみに言うけど、今の俺等とその高位精霊で戦ったら十中八九負けるだろうから、絶対に接敵しないように動くよ!!もし相対したら、脇目を振らずに逃げろよ!!」


『分かりました…私の知能を使って最善のルートを常に表示します!!私を信じてくれますか?』


「アロンのことを信じないやつはここにはいないよ!!それじゃあ頼んだぞ!!」



アロンは俺の言葉にうなずいて、ダンジョン内の事を観察し始めてくれた…



「ふぅ…先に入って途中までの道を探っておこう!!ルージュ一緒に行くよ!!」


アロンが最適な道を出してくれるまでは、俺等が人力で探索したほうが良いだろう…とりあえずルージュがいれば戦うことも出来るだろう…


「俺は先に中には行っているから、もし問題が発生したら教えてくれ!!」


『うん…と言いたいところだけど、ちょっと遅かったみたいです』



アロンのその言葉を聞いてダンジョンの中を良く覗いてみた…すると…



「あいつ精霊獣か!!しかも…トラだなんてついてないな!!」



そこには一匹でこちらに向かって歩いてきているトラがいたのだ!!



『私も今すぐそちらに向かいます!!1分耐えてください!!』


「どちらにせよ物理攻撃は殆ど聞かないんだ…おれと、ルージュで一度戦ってみるよ!!」


『…もし危ないと感じたらすぐにでも駆けつけますのでご安心無く!!』



俺はこの言葉を聞いた後、覚悟を決めてこういった…



「それじゃあルージュ!!いっちょお前の実力を見せてやれ!!」




精霊獣は強いだろうから、ルージュと一緒に俺も頑張らないと!!








今日も見てくださりありがとうございます!!深夜には投稿するつもりなので是非来てくださいね!!


明日も頑張って三本投稿できたら良いな〜って思ってます!!投稿できて良かった~


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