第122話 恋話(5)

 だってミネバさんは、自身の父の命で、好きでもない相手……。


 陛下と強引に結婚させられたのでしょうから。


 結婚後、ロベリアを産んでからの義母わのひとの様子……。


 出産、産後を理由に、それからは陛下に、自身の身体を指一本触らせぬ様子……。


 だから彼女の周りから黒い噂話が絶えない。


 そう、陛下を蔑ろにして、実家に遊びに帰り、元彼と逢っていると言う噂も経つし。


 自身の近衛隊長と浮気、不倫をしているとか?


 街で、自身の気に入った器量良しの男を見つけると。


 その近くの宿を借り、逢引きしていると言った。


 宮廷内の黒い、笑い話しが絶えないから。


 ミネバさんの実父であるドン宰相も困っていると聞くし。


 彼が彼女を諫めているとも聞くのだが。


 何処までが本当で、何処までが嘘なのか?


 わたくし自身もまだ探索の時点で、調べ切れていない。

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