第47話 妹(7)

わたくしとレオンが剣の腕を競い合っている時ですよ」と答え。


わたくしはあの時は、レオンの妻になる身の上だったのに。夫となるレオンを立てずに。あなたに褒めてもらうがためにいつも、全力でレオンを倒していました。どうしてもあなたの寵愛を一心に……。そう、まだお母さまが生きていたにも関わらず。わたくしはあなたの寵愛を一心に受け、褒めてもらいたがためだに。わたくしはレオンを倒していたと言うことは? 好き嫌いで言えば、まあ、好きなのだろうな? と言った感じ……。そう、彼は一族だから好き、従兄だから好き、兄のようだから好き、許嫁だから好きと。まあ、そんな程度の好きなのだと思います」と。


 わたくしは「ふっ、ふふふ」と、過去の出来事を懐かしく思い出しながら。


 陛下へと微笑みつつ、レオンのことを説明した。



 ◇◇◇



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