EX 作者の戯言

0-☆ あとがき

 星の数よりは圧倒的に少ないけれど、まぁ多くあるWeb小説。この中から本作品を手に取ってくださり、ありがとうございました。

 作者のHs0でございます。これで『へそ』と読みますので、どうぞご理解ください。


 この小説を書き始めた、明確な理由は覚えていない。自分は、目立つのは好きではない。奇怪な目に晒されたくないので、一歩下がってしまいたい。

 だがあろうことか、発表自体は悪くないと考える性質でもある。とはいえ、やはり周りに囃し立てられて悪目立ちするのも嫌い。


 もう一つ、よく言われ続けていることがある。どうやら、自分は躁鬱の気配があるようだ。しかし調べてみたら、本当の苦しみを味わっている人よりは軽度である。自分がそう思っているだけで、他人からしたら可笑しい存在だと思われている。

 加えて、自分はよく神経痛を起こすほど本番に弱い。試験や発表の際には、必ず内臓を傷める。終了したら、噓のように身が軽くなる。


 顔も名前も性別も知らない人々に向けて、小説を公開するのも同様だ。投稿している最中は寝込む日々が多かったが、今はもう何とも感じていない。

 なんとも不思議な気分である。せっかくなので、これを生きる理由にした。語彙力を培う訓練だと思えば、努力するのみである。


 本作『魂たちの放浪旅』は、十三部構成の予定である。


 十三という数字には、あまり意味がない。言うとすれば、星座や使徒などの神秘を凌駕していると、薄々ながら感じている。あまり追及すると𠮟られそうなので、自分好みということにしておこう。


 今回は序盤なので、とても短い。主人公である千道が、前々から持っている絶望を断ち切り、新たな希望へ手を伸ばすまでの過程である。

 この絶望は、少々自分に重なる部分がある。少し違うだけですぐに叩いて来る人たちから脱出したい、という願望が出てくる。


 現実はそう上手く行かないが、千道は地球から足を踏み外した。辿り着いた先にも、困難がありふれていた。

 未知の景色、聞き取れない言語、異形の存在との遭遇。普通の人ならば、すぐに引き返したくなるだろう。


 だが千道の場合は、ユーサネイコーに招かれたことに意味があると思った。彼の目指す理想郷がどこにあるのか、自分も知りたいと思った。


 次作からは長さも倍増し、さらに不可解な問題や事件が巻き起こるだろう。今作の時点で嘔吐し続ける自分は、果たして書き切れるのだろうか。

 これも一種の試練だと思えば、楽になれそうだ。すべてを書き終えるのか、自分の魂が尽きるのか。どちらが先になるかは、誰にも分からない。


 こうして自分は、ユーサネイコーの放浪旅を始めることにした。やはり、明確な理由は見つからなかった。

 もしかすると、最初からなかったのかもしれない。あるいは、終着点まで辿り着いたら理解する可能性もある。


 終わりが見えない旅の幕開けである。


 どこまで歩けるか、心星が見届けてくれるだろう。彼らと共に放浪するのは、まったく苦ではない。いつか理想郷と相思相愛になる日が、無事に来ることを願っている。


――――――――


 【お知らせ】


 【魂たちの放浪旅】シリーズが、累計10万文字を突破!

 記念に『なんちゃって表紙』・第一弾を、近況ノートにて公開!


 飾るのは、本作の主人公である、千道!

https://kakuyomu.jp/users/henavelro/news/16818093072817028343

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る