第1章あとがき

 はじめましての方は初めまして。

 お久しぶりの方はお久しぶりです。

 どうも、紅ワインです。


 この二ヶ月の間、拙著『「お前クビ」デビュー直前にバンド🎸を追放されて彼女も寝取られた俺は一人寂しく弾き語りするつもりが何故かS級美女達に囲まれてます。』をご愛顧くださりありがとうございました。


 私の執筆活動において『脱稿』という経験は今回で三度目です。私は飽き性なところがあり、アイデアが浮かぶとそちらに飛びついてしまう悪い癖があります。ですが前作に引き続き今作では読者様の温かい応援のおかげでモチベーションを保つことができ、こうして一区切りつけられました。感謝申し上げます。


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 本作の執筆の経緯についてお話しさせて頂きます。


 本作は未完の拙著『恋愛禁止の僕らがセフレになるなんてありえないはずだった(現在非公開)』の執筆が一区切りしたものの、「書きたいのはこれじゃない」という葛藤から生まれた作品です。


「バンドものがやりたい」という表現欲求、「読者から評価されたい」という承認欲求がせめぎ合い、「じゃあ流行りの要素をぶちこんだバンドものを書けば良いのでは?」と思い、プロットを練りました。


 プロット作成開始する当時、浜辺ばとる先生の『「その結婚ちょっと待った!」と花嫁略奪された側の俺は(以下略)』がラブコメランキングで一位に君臨しており、私自身楽しんで読めたためこの作品から好きになれた要素を抽出してプロットを描いてみることにしました。その結果が本作です。


 実際に書いて投稿してみると読者からの反応は想像以上に良好で、ラブコメカテゴリでは週間8位を記録し、しばらくトップ10に食い込み続けました。その後も30位内をキープしております。


「数多ある作品の中で上位に食い込んでる……(ゴクリ」


 この手応えは大いに励みになりました。(承認欲求モンスターめ!)


 また、読者様からは「現代物で追放ものをやるのは斬新!」といったお褒めの感想も頂戴し、アイデアを褒めてもらえたのはとても嬉しかったです。


 ちなみに本作のテーマは、描写的には『終わり』、内容的には『始まり』です。

 金吾は打ち込んだ音楽を奪い取られ、その道から遠ざかって青春は終わったように失意します。しかしそこから新たな出会いが生じ、別の青春の始まりとなったのでした。


 *


 さて、お次は登場人物の「松山結愛」についてお話しさせて頂きます。

 ここまで読んでくださった読者様はお分かりでしょうが、結愛はヒールなヒロインです。

 結愛は金吾を裏切った悪のヒロインとして上京したのち、散々な目にあって信彦ともども落ちぶれていく想定でした。プロットには最低限の設定しかなかったほどです。

 ですがその後、「デビューできず落ち目になり、金吾に縋ろうにもヒロインズに阻まれて泣きを見て後悔するだけなのはつまんないな」と考え直しました。

 また「深い後悔と挫折を味わって強くなり、ライバルとして金吾達の前に立ちはだかる方が面白いんじゃ?」とも思い、彼女の再登場を示唆する展開にしたのです。

 物語の初期で登場したキャラクターが最初とは別の形で主人公達の前に現れる展開は長編ならではの演出で作者の好みです。(ワンピースのバギー始め、クロス・ギルドなんぞ最高です!)


 読者からは「結愛はお咎めなしなのはスッキリしない(=結愛贔屓)」とか、逆に「結愛が罰を受けるのは可哀想(=安直なざまぁ)」など賛否両論です。

 作者としては、結愛には前述の通り物語を盛り上げるスパイスとなってもらうつもりです。贔屓とのお言葉は否めませんが、彼女の後悔、挫折、成長が今後金吾達に影響を与え、刺激的なストーリーに仕上げてくれることを期待しております。


 *


 次に第二部についてです。前作では第二部やるやる詐欺をしてしまい申し訳ありませんでした。一応完結済みなのでエタってはないと主張しておきます(笑)。

 関連して連載中、クライマックスやエピローグという言葉で読者様を混乱させてしまったことをお詫び申し上げます。

 ただコメント欄では「もう終わりなの?」とか「もっと続けてほしい」と嬉しいお言葉を頂戴しました。おかげでますます励みになりました。


 さて、本作第二部ですがモチベーションは健在なため投稿予定でございます。ただし進捗は大まかなあらすじを書き始めた段階で、まだ結末さえも未定です……。

 目標としては12月にはお届けする予定です。もしかすると年末までずれ込むかもしれませんが、なんにせよ大晦日とお正月のお供にしてもらえるよう進めるつもりです。

 それまでどうかお待ちください。


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 次にカクヨムコンについてのお話しです。

 今年も12月からカクヨムコンが開催されます! 当然本作もエントリーするつもりです!

 中学生の頃から本を出してみたいと切望した私にとっては夢を叶えるチャンスなわけなので挑まない理由がありません!

 本作はおかげさまで反響も上々と踏んでおり、「これはもしや……」などと浮かれています(笑)。

 期間中、皆様もどうかSNSなどで宣伝してくださると幸いです。


 *


 最後に謝辞を申し上げます。本作は多くの読者様にご愛顧頂き、感謝の念が絶えません。本当は一人一人にお礼を申し上げたいのですが、ここでは強く記憶に残る方々へのメッセージを特筆させて頂きます。


 まずはRunning on Ice様。前作から引き続き応援してくださりありがとうございます! 愛宕女学院の面々を小ネタとして出しましたが、きっちり反応してくださりましたね。


 dragoonwalker様はクスリと来るSSをコメント欄に残してくださりました。「ねーよ!」と思いつつも「いや、もしかすると……」なんて想像を膨らませたりもしました。


 イードラ様と未都譲様はカクヨムを飛び越え、X(旧Twitter)でも応援してくださりました。おかげさまでより多くの方に拙著が届いたことでしょう。


 lemuever17様、pyku1994様、0412t様、island様はなんとサポーターになってギフトを送ってくださいました!! 自分なんかにお金を出してくれる人がいるなんて思ってもみなかったため、驚かされました!


 そしてここには書ききれなかった全ての読者様。「読んでくれる人がいる」というのがアマチュア作家の何よりの励みです。本当にありがとうございました。


 今後とも皆様に楽しんでいただけるような創作活動を続けていく所存です。何卒ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。


 それでは第二部をお楽しみください。


 紅ワイン🍷

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