453話 大日本帝国憲法改正。

向こうの昭和世界の日本だが、史実と同じ明治27年に日清戦争が開戦して、

宇垣昌弘が指揮して戦った。


史実では国家歳入の2倍の戦争費用がかかったが、宇垣昌弘が主導して陸上での戦闘は台湾でだけ戦闘して、史実の30%以下の戦争費用にて大勝利。


史実よりも遥かに少ない戦死者、少ない戦費なのに国家歳入の4倍近い賠償金を手に入れている。


つまり儲けは史実の場合の4倍である。

(国家歳入の4年分)


それからも宇垣財閥の快進撃は続き、

日露戦争を回避して朝鮮も併合せずに

アメリカにも勝利して好景気状態のままで北海道から台湾の地域を開発するのだから史実とは大違いだと言えよう。


明治27年と言えば1894年。

そこから30年間も高度経済成長時代を続けたようなもんなんだから、

そりゃあGDPも伸びる。


産油国&資源大国としてガンガン外貨も

稼いで経済大国化だもんね。


そして、小さいようだが、銀山から大量に銀が採取されて価値が激安の銀だが、日本は買い漁って錬金工場で金に変えて大儲けしている。


内緒にしているが金の保有量は日本が世界一だろう。


向こうの日本とこちらの日本の国力を

合わせると史実の10倍を超えそうだ。


日本が不況無しでずっと高成長してる事実はアメリカ人を嫉妬させている。


向こうのアメリカは経済が不安定で

不況の時期も多く、史実とは大違いな

状況になっている。


そして違うのは政治の安定度だ。


政治家の中には大陸進出派も居るが、

宇垣系のマスコミに批判され、

選挙で苦戦して負けている。


ゴーレム達は期日前投票も駆使して

100%が投票に行く。

そして大陸進出派のライバル議員を応援して勝たせているのだ。

特に鳩山一郎などはめっきりと老け込んでいる。


こうして宇垣昌弘は政治をコントロールしているが、この度、大日本帝国憲法の最大の欠点とも言われる、総理の権限が少なく横並びという欠点を改正する事ができた。

向こう側では明治法皇陛下の指導の元改正は速やかに進み、やはりこうした方が良かったと効果を実感したが、

こちらでは上皇陛下の指導の元でやっと改正する事ができた。


天皇陛下は総理に権限を委ねて総理は各大臣の上に立ち、指導する形に変わり、総理の権力が強くなった事実は大きい。


それに上から陸軍と海軍を指導できるようになったのは大きい。

陸軍も海軍も倒閣活動ができなくなった。


そして総務省の財務局だが、増税派が増えないように『増税はせずに国家を成長させ国民総生産を増やせ。』

との天皇陛下の書が飾ってある。

ザイム心理主義者(増税派)が増えないように牽制しているのだ。

まぁ、天下り役人の情報はどんどん公表するつもりだ。



そういえば、これは余談だが、日本以外の世界全体が大恐慌だと予知能力が常に緊張した状態でピリピリしてくる。


影武者達を呼んできて、こちらの照和日本に来させたら予知能力がピリピリし始めたので驚いていた。


日本の株価は高めの状態だから暴落している外国の株に引っ張られており、

なんかの拍子で下落する恐れが常にあるという事なのだろう。


まぁ、下がったら下がったで、

底の時に優秀な日本企業の株を買うだけなのだが。



作者より。

おおよそ3年半でどん底に下がったとされるダウ平均株価ですが、アメリカの株の下げ圧力が高く、下がり方が早いので3年以内にどん底に下がるかもしれません。

史実のフーヴァー大統領よりも公共事業のやり始めが早いのに下落率が高いとは驚きです。

これって本来ならアメリカ人が儲けているお金を宇垣がごっそりと奪って現金化しているから、こうなっているのかもしれません。



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