371話 三陛下達の変化。(昭和1926)
イギリスのジョージ5世陛下、ロシア皇帝のニコライ2世陛下、ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世陛下ですが、ダンジョン産ミネラルウォーターを御愛飲されているせいか、60代の御年齢であるにも関わらず40代にしか見えない若々しさです。
ジョージ5世は1865年生まれ。
ニコライ2世は1868年生まれ。
ヴィルヘルム2世は1859年生まれです。
息子達と同世代に見えかねない若々しい姿で上皇に即位して遊び惚けよう、いやいや、自分の自由になる時間を増やそうというのですから即位する息子さん達からも色々と言いたくはなるでしょう。
まぁ、『たとえ外見が若々しくても年齢は隠居を考えてもおかしくない年齢だぞ!』と言って一蹴するでしょうが。
まぁ、イギリス国王のジョージ5世界陛下は愚かな息子が何をするのか確かめたいと思っての御譲位のようですが。
でも、この三陛下は即位なされてから働きづめで自由に休める期間が少なかったのは事実です。
それが、4カ国同盟の準備期間からは側近にどうのこうのと言われる事もなく、自分1人になれて趣味に没頭できる自由な時間が増えたわけなんです。
3人とも、趣味に没頭できる事がいかに幸せなのか知っちゃったわけなんですね。
それに御妾さんは陛下の趣味の時間に寛大で銃を磨いたり、切手のコレクションを眺め続けていても何も言われないし、愛犬や愛猫とじゃれて昼寝しても何も言われないし、、、
酒を飲み過ぎて二日酔いになり、朝寝坊して昼間際に起きる生活の快適さを
知ってしまいました。
お妃様達の目を気にせずに自由に過ごせる、この快適さ!!
そして陛下達は、すっかり自由な時間を満喫するようになってしまいました。
それに『陛下同士のつきあいは大切だ、公務だ。』といえば何も言われないし、、、
北極基地や南極基地で過ごしたと発表して写真を発表すれば、我らの陛下は冒険家で素晴らしい陛下だとマスコミや国民に褒められますしね。
そして陛下達が仲良くしている姿を発表すると4列強が仲良くて平和が続きそうな事を好感して経済も安定しますし。
中々に上手く隠せていました。
遊んでいるのに、、、
やはり、早く譲位をしようと3人の陛下達は決意されました。
特に4カ国列強の外交は自分達が専念するという事にすれば、遊んでいても文句は言われませんしね。
もちろん左翼マスコミがいて、騒ぎ立てていたら、それに影響される人間も増えたかもしれませんが、各国の宇垣系(他国の資本がマスコミを支配するのを嫌って禁止する国もありますから、宇垣と悟られないようにしていますが、宇垣のゴーレムが支配している
マスコミです。)マスコミは多数派になっており陛下達を援護し続けてほとんどの国のメディアのテレビやラジオや新聞や有力な雑誌を支配すべく暗躍しています。ほとんどを牛耳っていると言ってもいいでしょう。
だから陛下達はマスコミを恐れずに行動し続けます。
でも、アフリカでハンティングとは
やり過ぎかもしれません。
ジョージ5世陛下があんなに強固に
アフリカ行きを望まれるとは思いませんでした。
もちろん虫除け魔法を強固に陛下達にかけて応援しましたよ。
珍しい動物達を生け取りにして各国の動物園に輸送しましたよ。
これもイメージアップの宣伝です。
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