第16話株式操作とインサイド取引。
日本はダイムラーベンツのガソリンエンジンの特許やディーゼルエンジンの特許などを次々と取得していった。
契約の場で洗脳を使用し相手にとっての最低価格以下で取得していった。
それらを車を製造しようとしている日本の全メーカーで分け合い車の試作と
エンジンの開発に取り組んだ。
初期型エンジンだし無理もないが、
驚くほど簡単な構造だ。
なるほど。明治のこの時代に製造できるわけだ。
この程度ならリバースエンジニアリングしてキャッチアップする事も
可能だろう。
それは俺の錬金工場の大量生産スキルがあっての事だが。
俺の会社のゴーレムの技術者達なら
製造は可能にしてくれそうだが、
他のメーカーは追いつくのが大変だろうな。
俺なら錬金工場でエンジンや難しい部品の大量生産が可能だからな。
他メーカーへのエンジン供給すらできる。
だが、車の開発の黎明期だというのに
開発に名乗りを上げるメーカーがいくつも出てくるとは驚きである。
他のメーカーには見本としてガソリンエンジンやディーゼルエンジンを
マニュアル付きで渡しておいた。
俺は車メーカーが切磋琢磨すればいいと思っている。
育てよ〜と祈りつつ株を買ったりもしている。
株といえば、未来知識を持っているのは株で大儲けするのに最適である。
例えば富士級戦艦を建造してくれた
イギリスのテームズ社&関連企業だが
日本の議会で富士級2隻の建造予算が
何度も否決されると株価は急降下している。そのどん底の時に株を底値買いしておき、富士の建造を発注すると
株価は急上昇しているので、富士の建造予算くらいの金額を稼ぐ事ができた。2隻分の予算がある期待値が
更に株価を釣り上げている。
俺たちは新聞記者を洗脳魔法で自由に記事を書かせられるから余計に株価を自在にコントロールできてインサイド取引まがいに大儲けしていた。
日本でも外国でも手持ちの現金を増やしてあげて、とりあえずの仕事があれば息を吹き返す企業というのは多い。
どん底の時に株を買っておき日本企業を動かして特許契約したダイムラーベンツ社やディーゼル社の株でも株価を操作して大儲けをして契約分の金以上のお金を大儲けしていた。
これから成長しそうなメーカーの株を
買いまくって俺は着実に資産を増やすのだった。
(至道流星先生に感謝。)
これから大企業に成長しそうな会社だけでなく、将来性のある中規模企業でも大儲けができるところが、このインサイド作戦の良い所。
日本だけでなく、アメリカでもイギリスでもドイツでも俺は大儲けしていた。
技術の特許を買うにしても儲ける手段にする事はできる。
ついでにターボやスーパーチャージャーの国際特許はいち早く取っておくつもりだ。
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