ボクラノ終末ガタリ

@Gaonhard

Record.0「始まりの君へ」

星暦2222年 

災害や温暖化などにより世界の形が変わった世界

「日本」と呼ばれた島国も現在は見る影もなく、その大きさはかつての1/10程の大きさにまでなっており、名前も「ユニウォン」と呼ばれていた。

そして人々が見放したこの島で今新たな国が生まれたのである。

後の未来に大きな戦乱が渦を巻く国の名は「エスポワール」、建国の主導者であり初代国王となる男「ブラマージ・モエガワ」はこの島で新たな楽園を築く為に立ち上がったのだ。

2代3代と彼の一族が王となり国を発展させ続け国民も平和に暮らしていたが6代目国王「ロンゴミア・モエガワ」が即位した時に悲劇が始まりました。彼は自身の私利私欲を満たす為だけに数多の大臣や富豪らを抱き込む事で今までの法律を撤廃し「帝国法」と呼ばれる新たな法律を制定したのだ。これにより税収などが増え国民の生活を圧迫し、代を重ねる毎にその差は広がりを見せていった。

国が生まれてから500年経過した

星暦2722年

8代目国王「ディアベルス・モエガワ」はある問題に頭を悩ませており、一部の国民が帝国法と王に対して反旗を翻し生まれた「レジスタンス」の動きがここ数年活発化している事だった。理由としては国民の失業率を抑える為に誰もがなれる職として「傭兵業」を認めた事で生まれた組織「MerUn《メルン》」がレジスタンス相手にも商売を始めた事で徐々にだが国内での帝国軍とレジスタンスのバランスに変化が起き始めたからだ。傭兵業を全面禁止にすれば済む話なのだがMerUnは毎月多額の金を国に支払っているので邪魔という理由だけで禁止にできないのが現状だ。

このままでは自身の立場や命が危ないと思ったモエガワは帝国軍総司令官「ジェネラル・ムー」に自身と同等の裁量権を与えレジスタンスへの警戒をより一層強めるよう命じた。

ジェネラル・ムーはレジスタンス等を処罰する為の「対不穏分子法」を与えられた権限の元に制定し、帝国軍内部にのみ通達したのだ。軍内のみに留めたのはジェネラルは「絶対正義の番人」と畏怖される程に悪を憎んでおり、帝国軍とこの法を使う事でありとあらゆる悪を根絶する事を考えていたのだ。

後にこの事を知るレジスタンス

更なる稼ぎと息巻くMerUn

そして、不安を抱えながらも自身の欲望を満たす国王

これは遠い未来に「もしかしたら」起こりえる終末ノモノガタリ…



ボクラノ終末ガタリ

Record.0 END

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る