海賊に襲われて避難した先がファンタジー世界でした!〜早く迎えが来ないかな?〜
辻智晴
プロローグ
第1話 遙か未来?
時は遙かな未来、太郎は
それというのも悪い
最初は太郎も断った!しかし、義妹の桃子が12歳になるかならないかにもかかわらずに私が行くと言いだしたから、皆止める。
無理だから止めろと言っても大丈夫だやってみせると言う。
年齢的にも体力的にも
実際に引き受けて1人で行ってしまった。
案の定、途中で野良
巫女として引き受けたのを反故に売るには世間体が悪い。
後の事を考えて義兄としては見過ごせなくて俺が行くから待っていろと言ってしまった。
普通は12歳になるかならないかの少女が
絶対にアレは自分の代わりに俺を動かそうとして言ったに違いない!
しかし、放っておく訳にもいかない! 退路は何処にも無いし、どうすれば良いかの知恵も浮かばない!
しょうが無い、本当なら言いたくない! 本当に言いたくない!だが、世間体と言う物がこの世にはある。
義妹を死地に送り出す訳にも行かずに俺が行くと言ってしまった。言いたくないのに言ってしまった!
その時の義妹の笑顔と言ったら憎らしい事、憎らしい事他に無いって程だった。
その結果、
だが、それをすると
故に逃げるしか無いという境遇の理不尽さに嘆いている太郎であった。
そもそもは家来と一緒に居たはずなのに
家来の風上にも置けない奴らだ!
◇
普通の
しかし、身体強化を使ってももうそろそろ魔法の時間切れに魔力も持たないだろう。
そう考えていると前方の草むらの方に何か生き物の気配がする。
躱そうかどうしようかと考えているとヒョイッと若鹿が現れた。
これは幸いと若鹿を拳で殺して死体を
それを隠れて見送った俺は安堵の息をついた。
あのままでも撒けたが、疲労困憊の
それはそうと、草むらに居るやつのか3つの反応があるな。
「誰だ! 出てこないと敵と見なして攻撃するぞ」
草むらが揺れて影から何かが出てくる。
「わぁ、ちょっと待って! 僕らだよ! 僕ら」
よく見ると俺を囮にした家来達じゃないか、ここで一発ぶっ飛ばしても大丈夫だな。
「この目は僕達をぶっ飛ばしても問題ないと考えている目だ」
「ほう。良く分かったな! その通りだ。主人を囮にして逃げ出す家来にはそれ相応の躾が必要だろう?」
俺は顔は笑っているが目が笑っていない笑顔でそう言った。
「わぁ、あれは主人を信じてあれじゃ死なないという信頼の元の行動だよ!」
「俺もお前達が首を切られても死なないのを信頼所か確信しているぞ!」
俺が微笑みながら言うと、家来達は頭を抱えて土下座して謝ってきた。
「すみません! まさか主人の心がそんなに狭いじゃなかった、傷ついてるなんて思っていなかったんです! 許して下さい!」
……こいつら、俺を舐め腐っているんじゃ無いか? 首切るか?
「まぁまぁ、悪気はないのです! 悪気は! それに主人を囮にした事は謝りますが、その分の成果もありましたので許して下さい!」
成果だと? 何の成果があったと言うんだろう?
「成果を話してみろ。話はそれからだ」
そうすると家来達は競って成果を話し出した。
「ご主人のお陰で苦労せずに敵の砦に侵入出来ました!」
「そこでおおよその敵の人数と装備が分かりました!」
「そして
ちょっと待て、今なんて言った? 海賊? 海賊だと! 俺がここで燻り続けている原因じゃ無いか!
それに
それにしても海賊かぁ。ここらで海賊と来たら俺がこんな目に遭っている元凶の海賊に違いないな!
復讐のチャンス到来って訳だ!
だがちょっと待て、どうして海賊と分かったんだ?
「どうして海賊と分かったんだ?」
「それが海賊のやつが寝言で俺達が使う言葉を喋ってその内容が海賊じゃないと
成る程、寝言なら無意識で長年使っていた言葉が出て来るわな。しかも、海賊じゃ無いとつじつまが合わない話って社会の裏って事だろう。
「良くやった。今回の成果で首切りは今の所勘弁してやろう」
そして俺はどうやって退治してやろうかと策を巡らすのであった。
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新作です。
前回見て下さった人はお久しぶりです。
プロットがふんわりと出来たのとストックが少し溜まったので表に出す事にしました。
よろしくお願いします。
次回は本日の12:02分に予約投稿します!
内容は行き成り主人公殺されかけるです。
もし、出来ましたら目次の下の方にある評価の方をよろしくお願いします。
何かお気に召さないと言うかたは★☆☆を、少しでも気になるという方や普通だなと言うかたは★★☆を。何か気に入ったや続きが気になるという方は★★★を付けて下されば幸いです。
♡で応援するでも良いのでよろしくお願いします。
実を言うと★の方が嬉しいですが!
拙い出来ですが旧作も読んで頂ければ幸いです。
能力者が現れたと思ったらダンジョンも出てきました。これは・・・・・・商機ですね!
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