最悪のノーベル賞『ロボトミー手術』を解説!
ロボトミー手術、または前頭葉白質切截(せっせつ)術は、精神外科の一つで、脳の前頭前野の神経線維(せんい)を切断する手術です。この手術は、大脳の前頭葉の前部にある前頭前野へ交連する神経線維のほとんどを切断します。
この手術は、20世紀の初めから中頃にかけて、精神障害の治療法として一部の医師によって行われました。しかし、手術後の一部の患者はある程度改善することもありましたが、合併症と機能低下(時にそれは重篤なものとなる)がしばしばみられました。
副作用は、感情や人格の喪失、自律性の欠如、知能低下などが現れるケースが多かったといいます。
また重篤な場合、けいれん、最悪死亡した事例も少数あったと伝えられています。
そのため、現在ではほとんど行われていない手術となっています。
この手術を最初に考案したポルトガルの神経学者エガス・モニスは、「ある種の精神病症状に対するロイコトミーの治療的価値の発見」に対して1949年のノーベル生理学・医学賞を共同受賞しましたが、この受賞にも議論がありました。
また恐るべき事実として、現在でも日本ではロボトミー手術は保険適用されます。
もちろん、安全性や倫理の観点から、手術の実施はされません。
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