１１月の11日と12日、東京のアートイベント「デザインフェスタ」で販売されたマフィンを食べた人々が食中毒の症状を訴える事態が発生しました。

このマフィンは、東京・目黒区にある焼き菓子店「Honey×Honey xoxo」（ハニーハニーキス）が製造し、イベントで販売したものでした。

この店は、5日間ずっと製造しなければ間に合わないため、製造を続けていました。

また、保管は５日間クーラーをかけて18℃以下を保っていたと述べています。

しかし、購入者がSNSで腹痛、下痢、嘔吐などの体調不良を訴えたほか、納豆のような異臭や「具材が糸を引いている」などと指摘する声が相次ぎました。

保存料無添加や砂糖の使用半分以下など、健康志向の商品だったといいます。

これは裏を返せば日持ちしないため、厳しい温度管理が求められ、早く販売する必要

もあり、店主の責任といえます。

この問題を受けて、食品添加物や砂糖の使用を減らすことが食品の安全性や健康性につながるというイメージに疑問や批判の声が上がりました。

食中毒の発生が確認されると、同店は14日までにSNSなどで公表し、謝罪しました。

店主の知人によると、製造・販売はほとんど店主のワンオペに近く、キャパオーバーだったのかもしれないといいます。

過去にも消費期限を誤って記載するトラブルを起こして謝罪しています。

その後、厚生労働省が16日までにリコール対象事案として公表しました。回収対象となるのは「栗マフィン」など9種類で、2日間に販売した約3000個でした。

健康への危険性の程度は、「CLASS Ⅰ」に分類され、フグなど有毒魚や毒キノコなど有害植物、ボツリヌス毒素に汚染された容器包装詰食品などと同等で最も危険度が高いとされました。

この事件により、店舗は閉業を発表し、営業再開の予定はないことを明らかにしました。

また、詐欺防止のため、レシートと引き換えで返金対応となっています。

そのために返金が遅れたり、返金してくれないのではないかとの客たちの不満があるそうです。

食品添加物は、食品安全委員会の評価に基づき厚生労働省が厳重に審査したものであり、添加物を使わないことによるリスクもあるという指摘もあります。

以上のように、この食中毒事件は、食品衛生に対する知識と理解、そして対策が不十分であったことが原因で発生しました。

そしてその結果、店舗の閉業という重大な結果を招き、風評被害も発生しました。

風評被害は、他のイベントで出店予定だった無関係の焼き菓子店が、直前に出店を認められず断念せざるを得なかったことなどです。

この事件は、食品を扱うすべての事業者にとって、食品衛生の重要性を再認識するきっかけとなりました。

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