手の指の関節をポキポキ鳴らす人をたまに目にします。

しかしこの音の正体を知る者は意外と少ないのではないでしょうか。

そもそもこの音が何なのか、判明したのは割と最近のことなのです。

まず、関節の音が鳴るメカニズムについては、2015年にカナダの研究グループが解明しました。

関節が急に引き離されると、関節液の圧力が低下し、気泡が発生します。その気泡が弾けるときにポキッという音が出るのです。

では、この音が鳴ることは健康に悪いのでしょうか。

一般的には、関節の音が鳴っても、痛みやしびれなどの症状がなければ、心配する必要はありません。関節の音は関節の病気のない多くの人でよくみられますし、関節を動かすことは血流や柔軟性を高める効果があります。

しかし、自分で無理やり関節を鳴らすことはおすすめできません。

関節を鳴らすことで骨が破壊されたり変形したりする可能性があります。特に首や腰の関節を鳴らすことは危険で、脊髄神経が圧迫されたり、歩行障害や呼吸困難などの重大な症状を引き起こすこともあります。

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