恐るべき怪奇現象「死霊館」の実話とは
ペロン一家は、夫婦と5人の娘からなる7人家族でした。彼らは1971年にアメリカのハリスヴィルという田舎町にある古い屋敷を購入しました。
しかし、引っ越してきた翌日から奇怪な現象が次々と発生するようになりました。以下は、その一部です。
家中の時計がすべて午前3時7分で止まる。
妻キャロリンの身体に謎のあざが浮かぶ。
就寝中に足をつかまれて引っ張られる。
部屋のドアが勝手に開閉する。
異臭がする。
謎の足音や声が聞こえる。
末っ子が「見えない友だち」ローリーと話す。
ペロン一家は、これらの現象に恐怖し、超常現象研究家として名高いウォーレン夫妻に助けを求めました。ウォーレン夫妻は、ペロン一家の家を調査し、その正体が悪霊であることを突き止めました。
ウォーレン夫妻の調査により、判明したことを記します。
ペロン一家の家は元々1863年にジェドソン・シャーマンという人物が建てた農家でした。しかし、彼の妻バスシーバは魔女であり、生後7日目の我が子を悪魔の生け贄にしようとしたのを夫に見つかりました。バスシーバは近くの巨木に登り、「この土地を奪う者は呪ってやる」と叫んで首つり自殺を遂げました。彼女の死亡時刻は午前3時7分でした。
バスシーバは死後も悪霊としてこの土地に留まり、後にこの土地を手に入れた人々を苦しめました。例えば、1930年代に住んでいたウォーカー夫人は息子ローリーをバスシーバに殺された後、地下室で自殺しました。また、近隣の家ではメイドや少年が不審な死を遂げました。
バスシーバはペロン一家も狙っており、特に母親であるキャロリンに取り憑こうとしました。彼女はキャロリンを操って娘たちを殺させようとしたのです。
ペロン一家事件は、2013年に『死霊館』というタイトルで映画化されました。監督はジェームズ・ワン、エド・ウォーレン役はパトリック・ウィルソン、ロレイン・ウォーレン役はヴェラ・ファーミガ、キャロリン・ペロン役はリリー・テイラーが演じました。
映画は、ペロン一家の体験を忠実に再現し、ウォーレン夫妻の調査や悪魔祓いの過程を描きました。
映画は批評家から高い評価を受け、興行的にも大成功を収めました。製作費2000万ドルに対して、全世界で3億1900万ドル以上の興行収入を記録しました。
映画『死霊館』の撮影中にも、キャストやスタッフが滞在していたホテルが火事になる、出演女優が金縛りに遭う、パソコン画面に謎の爪痕が残されるなど、怪奇現象が起こったという噂があります。これらはペロン一家事件の呪いの影響なのでしょうか。それとも単なる偶然なのでしょうか。真相は分かりませんが、映画『死霊館』は、実話を基にした恐怖のホラー映画として多くの人々を震え上がらせました。
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