甘いものは取りすぎると疲れの原因に!

甘いものは、疲れたときに体や脳に必要なエネルギーを素早く補給するために欲しくなります。甘いものに含まれるブドウ糖は、血液に直ちに入って血糖値を高め、全身の臓器にエネルギーを届けます。さらに、甘いものを食べると脳でセロトニンという幸せホルモンが増えて、気持ちが安らぎます。


ただし、甘いものを一気にたくさん食べると、血糖値が急激に上がったあとに急激に下がる「血糖値スパイク」を起こす可能性があります。血糖値スパイクは強い疲れや眠気を引き起こすだけでなく、疲れを悪化させることもあります。さらに、血糖値スパイクは動脈硬化を加速させ、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気の危険性を高めることもあります。


疲れたときは、甘いものを思う存分食べるのではなく、次のような工夫をすることが重要です。


ゆっくり噛んで食べると、一度に吸収されるブドウ糖の量が減るので、ブドウ糖の吸収が遅れます。血糖値の上昇もゆるやかになるため、血糖値スパイクも防げます。


果物は、砂糖使った食べ物よりもGI値(血糖値が上がりやすいかどうかを表す指標)が低く、血糖値が上がりにくいです。食物繊維やカリウム、ビタミン類などの栄養素も豊富です。


クエン酸を摂ると、エネルギー代謝経路である「クエン酸回路」が活発になり、エネルギーが効率的に作られるようになります。クエン酸はレモンやオレンジなどの柑橘類や梅干しやお酢などに含まれています。


甘いもので疲れを回復させるためには、食べ過ぎないこと、ゆっくり噛んで食べること、食べ物や組み合わせを選ぶことが大切です。甘いものを賢く利用して、体や脳の疲れを癒しましょう。


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