第7話昼間のア、レ

 その忍者の様な仕草で簡単に裏山に上った。 


ララ・レイラの手には小型のペンライトを握り締めていたが、あとから上がって来た連れの男が白いスニーカーを履いて音も立てずにララ・レイラの背後及びプリプリとしたヒップに密着スレスレに股間がへばり着きそうな体勢を取ったかと思うと、手に持った大きな箱の様な物のスイッチを押したらパッと明かりが点き孝の自宅部屋くらいの明るさを保っていたのが、孝は羨ましいと思っていた。


「なんでララが来たんや!

てか、なんで俺ら巻き込まれなあかんねんヨウスケ?」


ヨダレを垂らして間抜け面を見せている洋介の両肩をわしづかみ前後に激しく揺らして

振り向き様に西山洋介(にしやまようすけ)に食って掛かる八束孝(やつかたかし)だったが、眼をパチクリと開けた洋介がシーッ、ジョニー先生に見付かる! 

と人差し指を唇に持って行きヒソヒソと、「昼間のあれやんたかちん?」


小声で答えた。昼間の、ア、レ・・・。

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