魔法雑貨店ルミナエール堂~願いを叶える魔法のお守り~

夢月みつき

プロローグ

第0の魔法「魔法雑貨店、店主ルミナエール」

〇登場人物紹介〇


「ルミナエール」

魔法雑貨店ルミナエール堂の女店主。ネットユーザーからは、魔女と呼ばれている。

邪な心の少ない。心から幸せになりたいお客を店に招くと言われている。

「ルミナエール・イメージイラスト・AIイラスト」

https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16817330662540439368


木野真理きのまり

小学三年生の女の子で、不思議な話が好きな女の子。

実は、七歳の頃に本物のサンタクロースの孫に出会ったことがある。

「木野真理・イメージイラスト・AIイラスト」

https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16817330662540633430


※二人のイメージイラストを差し替えました。

🌛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・🌛


――幸せをもたらす、雑貨店――

“魔女”と呼ばれる。女性店主が営んでいると言われる。

不思議な魔法のお守り屋。そんな、雑貨店がどこかに存在すると

ネットでは、まことしやかに語られていた。



深夜、二時にデバイスの画面に向かって祈ると邪な心少なく、心から

幸福になりたい者にだけ。その扉、“魔法雑貨店ルミナエール堂”のサイトは、開かれるという。

さあ、今宵のお客様はどんな、願いを持って私の前に現れてくれるだろうか?


ある町の青い屋根の一軒家にその少女は、住んでいる。

頭の左右に水玉柄のシュシュで結ばれた、ツインテールが可愛い。

木野真理は小学三年生の女の子。

七歳の時に父親が亡くなり、母親と二人でこの家に住んでいる。


真理は、学校で友達にこんな噂を聞いていた。

「ねえ、真理さん。知ってる?今、ネットでは魔女と呼ばれるひとのサイトの噂で、持ち切りみたいよ」

「へ~っ。面白そうね」


真理は興味津々で聞いていた。

実は、彼女は七歳の頃に本物のサンタクロースの孫に会ったことがあるのだ。

それは誰にも言えない。真理だけの秘密だった。

「真理さんは、そういう話好きだもんね。それでね。

そのサイトは、本当に幸せになりたい。悪い心の少ない人を魔女が選ぶんだって。

まあ、都市伝説だろうけど……メモに書いたから。試してみて」


クラスメイトの少女は、真理に詳しいことを書いたメモを手渡した。

「ありがとう!早速、試してみるね」

真理は喜んで礼を言った。



真理は思い立ったその夜、深夜二時に母親からもらった、お古のスマホを立ち上げてみた。

「不思議な話だけど……サンタさんの孫もいるくらいだから。あっても、おかしくないよね。よし、願ってみよう」

「魔女さん。私はいつも、頑張ってくれてる。

お母さんを幸せにしてあげたいの!私をサイトに導いてください」



真理は、母親の頑張る姿を思い浮かべながら、画面の前で真剣に願った。

すると、スマホの画面が突然光り始めた

「あっ、まぶしっ!」

真理は眩しくて目がくらんだ。


光はすぐに消え、画面に某魔法使い映画に出て来るような、ファンタジーっぽい店のサイトが表示された。

(魔法雑貨店ルミナエール堂)サイトのトップ画面にはそう、店名のロゴが入っており。


彼女は、その画面をまじまじと見た。

「あっ、本当に出た!やった~!」

真理は喜んだが、その先の肝心のことがメモには書かれていなかった。

「このサイトで何か買えば良いのかな?」

真理は、そう思った。


だが、画面に大きくようこその文字が表示され、

次の瞬間。再び真理は光に包まれた。

「きゃあ~!」

彼女はスマホとともに部屋から消えていた。




真理は目を覚まし、ゆっくり目を開けた。

すると、そこは見知らぬ場所で、自分の部屋ではなかった。


どこか、少し外国風のでも、日本にありそうなそんな、古めかしい店。

店内には、オルゴール音で不思議な音楽が流れている。


アンティーク調の商品棚が立ち並び、棚には可愛い包み紙に包まれたポプリや、竜の姿を模した飾りが付いた小さい杖。

綺麗な色とりどりの小瓶のようなものも、並べられており。他にも、様々な品物があった。

「ここは……どこ?」

真理は、不思議そうにきょろきょろと見廻している。


すると、店の奥の方から、三十代前半位の女性がこちらに歩いて来た。

こげ茶の瞳、茶髪で肩まで、伸ばしたミディアムヘアにゆるめのパーマが掛かっている。

何だか、雰囲気がハーフっぽく。なかなか、魅力的な人だ。

「お嬢さん。なにかお探しかな?」

「あの、私は買いに来たのではありません。

ただ、スマホに“幸せにして欲しい”と願っただけなのに、

このお店に来てしまって。ここは、どこですか?」


真理は戸惑い女性に問いかけた。

「じゃあ、間違ってはいないよ。あんたを呼んだのは、私だからね。

私は、ルミナエール。この雑貨店の店主さ」

「私は、木野真理と言いますっ」


真理がツインテールを揺らし、慌ててお辞儀をすると。

ルミナエールは、その様子を見てにこりと微笑んだ。


🌛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・🌛

連載始まりました。よろしくお願いいたします。

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