白猫は恋のキューピッド

篠宮京

第1話

「お、猫だぜ、白猫」

 放課後、哲史のりひとが体育倉庫の側を歩いていた時のことだ。突然、後ろのほうから野太い声があがった。声につられてあたりを見回すと、ちょうど哲史の目の前を真っ白な子猫がゆうゆうと横切っていくところだった。

「可愛いなぁ。ほれほれ、こっち来い、シロ」

 哲史が何気なく声の主に視線を向けると、見知った顔の男が子猫に手を差し伸べているではないか。隣のクラスの問題児こと畠野だ。彼は常に一つ上の学年の森川と溝口の二人と行動を共にしており、校内ではいつも悪い噂が耐えなかった。いわゆる問題児というやつだ。いくら校則が緩いとはいえ、髪を金髪に染めて唇の左端にピアスというのはどうなのだろう。

 その畠野が、えらく嬉しそうな顔つきで子猫を抱き上げている。

 あの畠野が、だ。

 哲史が知っている畠野は、無愛想で無口、時折ふらりと教室に姿を見せては気に入らない連中を張り倒し、罵倒する、そんな暴力的で身勝手な人間だった。それでも誰も畠野に歯向かっていこうとしないのは、彼がそこそこの体格と腕力を持っているからだろう。一年の時、どこかのクラスで畠野が大暴れした時には、朝木が止めに入ったという話を聞いたことがある。今年、哲史と同じクラスの朝木はおそらく校内で一、二を争うほどの大男で、腕っ節も強いらしい。しかし畠野と朝木の間には大きな違いがあった。朝木は、不貞腐れた顔をしていてもとりあえず教室に顔を出し、真面目に授業を受けている。たまに居眠りをしていて教師に見つかることもあったが、成績はそこそこらしく、哲史が見た限りではおおむね真面目な学生生活を送っているようだった。それに、朝木は畠野のようにむやみやたらと暴力をふるったりはしない。教師陣の教材を運ぶ手伝いをしている姿をよく目にするから、どちらかというと哲史側に近しい人間なのだろう。

 しかし畠野のほうは、哲史とは全然別の世界の人間──接点などどこにもない、不真面目で出来の悪い種類の人間でしかない。そう、哲史は思っていた。

「お。お前、人懐いなぁ」

 しかし猫に向かって喋りかける畠野を見ている限りでは、そんな悪い噂などどこかへ吹き飛んでしまいそうなほどに優しい顔付きをしている。あのごつい男が相好を崩して猫にちょっかいをかけている姿など、滅多に見られるものではないだろう。

 猫を見ているつもりで哲史は、畠野をじっと見ていたらしい。視線に気が付いた畠野がふと顔を上げ、声をかけてきた。

「なぁ。こいつ、お前の猫?」

 猫に頬擦りしながら尋ねる畠野は、どこにでもいそうなごく普通の生徒に見える。愛想がよくて、活発で、人当たりのよいごく一般の生徒だ。

 哲史はその瞬間、悪い噂の耐えたことのない畠野の意外な一面を見たような気がした。




 妹尾哲史のりひとは、杉澤学院の二年生だ。

 昨年四月に姉と共にそれぞれの道に進学した哲史は、現在は学校近くのアパートで姉と共に生活を送っている。単身赴任中の父に心配性の母がついて行ってしまったため、姉弟で同居できる部屋を借りることにしたのだ。

 通学路を一本逸れた道の奥に建つアパートは築三年のアパートで、母の知り合いの紹介で入居した。キッチン、バス、トイレ付きの部屋で、他に四畳と六畳の部屋が一間ずつ。姉は専門学校に通っているくせに朝は遅く──聞くところによると専門学校のほうが大学よりも授業にうるさく、朝からみっちりと授業が組み込まれているらしいという話だったが、姉の場合はそうでもないようだった──、夜はアルバイトで帰りが深夜を過ぎることもしばしば。哲史はというと、ほとんど一人暮らしのように感じるようになったアパートで、毎日を送っている。たまに友人と遊びに行ったりすることもあったが、あまり遅くならないように気を付けていた。

 帰宅した哲史はいつも、『Norihito Senoh』とローマ字で書かれた表札をちらりと見上げてから鍵を開ける。姉の名は、表札には出ていない。姉は面倒臭がって昨年一年間、表札を放置していた。今年に入っても表札に自分の名前を出す気はないらしいし、どうやらこの先もこのままでいるつもりらしい。

 中に入ると、部屋は蒸し暑かった。

 秋の衣替えが目前に迫っているとはいえ、まだまだ暑い日が続いている。

 部屋に入ると哲史は、ドアに鍵をかける。洗面所で手洗いうがいをして自室に入ると、机の上に無造作に置いてあったリモコンを取り上げてエアコンのスイッチを入れた。こもったにおいと共に生温かい風が排出され、しばらくするとひんやりとした風が出てきた。

 机の上は整頓されているが、スペースの半分はデスクトップ型のパソコンが占めている。

「……メール、きてるかな」

 呟いて哲史はパソコンの電源を入れる。新品ではなかったが、杉澤学院に合格した時に父からもらったものだ。と、いうか、父の同僚の一人に新しもの好きな人がいて、お下がりでもよければと譲ってくれたのだ。それでも、スペックはなかなかのものだったし、もう使わないからと外付きのハードディスクやプリンタ等の周辺機器もまとめて譲ってもらえたおかげで、なかなか充実したネットライフを哲史は送ることができている。高校に入学したら自分のパソコンを持つつもりであれこれと調べていたから、お下がりでもこれだけのものを実際に購入しようと思うとかなりの値段がすることを哲史は知っている。

 パソコンが立ち上がってくるとすぐに哲史は、メールチェックのためインターネットに接続した。パソコンを手に入れた哲史は、すぐにインターネットの世界にのめりこんでいった。もともと友人は少ないほうだった。知らない人の中に入ると引っ込み思案になるくせに、親しくなると我儘でどことなく傲慢な態度を取りがちな哲史には、幼い頃から仲のいい友人は、数えるほどしかいない。そんな哲史だったからか、直接、人と顔を合わす必要のないメールやSNSに興味を持たないはずがなかった。加えて哲史は元来、よく喋る子供だった。学校で友人とあまり会話を交わすことが出来なかった日には、ネットの中の友人たちとあけすけなやり取りをして、憂さを晴らすこともあった。

 お前は典型的な引きこもりタイプだよなと、幼馴染みの服部に冗談交じりに言われた時に哲史はああ、そうかと納得したほどだ。

 人と顔を合わせることもなく、こうして部屋に閉じこもっているのはなんと心地いいのだろう。

 ずっとこうしていられたら、よく知らない人の間で不用意に傷つけられることもないだろう。

 哲史はそんなことを思いながら、パソコンのキーボードを叩いた。

 ツイッターのタイムラインに、ネットに接続している友人たちの会話がずらりと並んでいく。

 楽しいと思った。現実の世界では人見知りが激しくてただおとなしいだけの哲史だが、ネットに接続するだけで、たくさんの友人たちが声をかけてくれる。

 現実の世界はつまらない。片手で事足りる友人たちといるのは楽しいが、それがいつまで続くのかと思うと不安になってしまうこともある。ずっとネットの世界で遊んでいられたらいいのにと哲史は思う。

 ずっと、ずっと……。

 一心不乱にタイムラインのツイートを読み漁り、メールチェックをし、時折SNSのチャットに紛れ込む。それから、ネットゲームだ。夢中になると周囲が見えなくなるのが哲史の悪いところだ。

 空腹を感じてふと顔を上げると、窓の外はすっかり真っ暗になっていた。




 体育の授業は好きではない……というか、はっきり言って哲史は、苦手としている。

 体操着についた汚れをおざなりに叩き落として、哲史は教室に戻る。引っ込み思案な性格の例に漏れず、哲史はあまり運動が得意なほうではなかった。どちらかというと教室で本を読んだりするほうが好きなタイプの学生だろう。それでも体育の授業はしっかりとある。この時間、理系を選択している生徒は物理、文系の生徒は体育と別れているため、今日の授業は隣のクラスと合同授業になっていた。

「サイアク……」

 うんざりと呟くその側を、久々に授業に出ていた畠野が通り過ぎていく。

 鼻歌を歌っているから、珍しく機嫌がいいようだ。そうだろう。畠野のように粗野で力が有り余っている生徒にとって、体育は随分と楽しい授業になるはずだ。特に今日は、さぞかし楽しかったことだろう。バスケットボールの授業で、畠野は自分よりも体格の劣っている連中を次々となぎ倒し、片っ端から反則を犯していったのだから。

「あーあ」

 盛大な溜息を吐くと、哲史は教室に戻った。哲史のチームは幸い、時間切れで畠野のチームと当たることはなかった。が、次回の授業では間違いなく当たるだろう。来週の授業は見学にするかと、哲史は心の中でこっそりと思う。畠野のような凶暴な生徒のいるチームと試合だなんて、とんでもない。試合で怪我をしないように、是が非でも見学にしなければ。

 そう心の中で決意した哲史は、さっさと着替えをすませる。

 今日の体育は六時限目の授業だったから、後はもう授業はない。体育の後に苦手科目とする日本史や英語がある時の哲史の気分は絶不調だ。これで帰れるのだと思うと救われた気分になる。ホーム・ルームに出た哲史は担任の話を適当に聞き流しながら帰りの用意を始める。教科書、ノート、参考書、それから……机の中に手を突っ込んだまま、哲史は「あれ?」と怪訝な顔をする。

 ないのだ、ペンケースが。なくすことはまずないだろうし、誰かが故意にペンケースを隠したといったこともおそらくないだろう。今年のクラスは昨今よく耳にする虐めからは程遠いクラスで、一致団結が身上の仲のいいクラスなのだから。

 それでは、いったいどこに……と考えて、哲史は五限目の授業が移動教室だったことにふと思い当たった。授業中に友人にメモを回すのに忙しくて、慌しくコンピュータ室を後にした五限目終了後。そういえば、ペンケースは持っていなかったような気がしないでもない。

「──…今日はやっぱり、ついてないな」

 呟き、哲史はうんざりと青い溜息を吐いたのだった。




 放課後のコンピュータ室は思っていたよりも静かだった。

 いつもはこの部屋を使用しているはずのパソコンクラブは休みなのだろうか。鍵は開いていたが、誰一人として部屋の中にはいる様子はない。通常使用する教室のある棟から最も離れているためか、廊下を歩く足音すら聞こえてこない。

 授業で使っていたいちばん後ろの壁際のブースに足を向けると、誰かが席についていた。それも、哲史が座っていた席に、だ。

「あのっ……」

 思い切って哲史は声をかけた。

「五時限目にここに忘れ物したんだけど……」

 哲史の声に、生徒がくるりとこちらへ振り返る──畠野だった。よりにもよって、こんなところで畠野と遭遇するとは。哲史は小さく呻いて、言葉を続けようとした。

「あ……ええと……その、忘れ物を……──」

 哲史が口の中でもぞもぞと言葉を咀嚼していると、畠野はにやりと笑って尋ねた。

「これか、忘れ物って?」

 畠野は、哲史の目の前にペンケースをちらつかせた。

「あ、ありが…──?」

 哲史が手を伸ばすと、畠野はすっとペンケースを持つ手を下げる。

「なぁ、ちょっと教えてほしいんだけどよ?」

 コンピュータ室から出て行きたい、畠野の側から一刻も早く離れたいと思っているのに、思い通りにいかないことに哲史は苛々とした。が、その気持ちをぐっと押さえ込んで、畠野の顔を見た。

「俺でわかることなら」

 どことなく不貞腐れた顔で哲史が返すと、畠野は片方の眉を吊り上げて言った。

「よくテレビやなんかで見かけんだけどさァ、インターネットって、動物の飼主の募集とかもできるんだろ?」

「あ……うん、できないことはない…けど……」

 言葉を選びながら哲史が返す。

「んじゃ、そのやり方、教えてくれよ」

 簡単そうに畠野が言う。哲史はむっとした。なんでこんな不良に自分が教えてやらなければならないのだと、心の中では憤怒していた。

「あの……最初から順を追って話してくれないかな? いきなり『教えてくれ』って言われても、何をどう教えたらいいのか俺だって解らないし」

 哲史が言うと、畠野は「オレぁ、順を追った話は苦手なんだ」と言い置いてから、ぽつりぽつりと話し始めた。

 畠野の話はこうだった。

 数日前に白猫を拾ったものの、家がペット不可のアパートだから飼主を捜しているというのだ。畠野の友人に当たってみたものの、皆が皆ああいう手合いの連中だから、あまり色よい返事はなかったらしい。張り紙をしたりペットショップに連れて行ったりしたのだが、どうしても引き取り手が見つからない。あちこち捜してみて地域版のミニコミ誌に投稿もしてみたが、半月先にならないと掲載されない上、抽選洩れになる場合もあるからあまり期待はできないということだった。

 そこで畠野は、ネット上で飼主の募集をしたらどうだろうかと思いついたらしい。

 で、たまたまコンピュータ室でパソコンクラブの部員が来るのを待っていたところへ哲史がやって来たと言うのだ、畠野は。

「スマホやタブレットがあるなら、ツイッターやラインで……」

「ないんだよ」

「じゃあ、フェイスブックでもいいんだけど、そこで里親募集の…──」

「だからぁ、ない、っつってるだろ」

 苛立ちを隠さない畠野の声は腹に響く低い声で、怖かった。竦み上がった哲史はおどおどと俯いた。

「オレぁ、ケータイとかスマホとか、そういったものは持ってねぇんだよ」

 そう言えば、畠野が携帯やスマートフォンを触っている姿を見たことは一度としてなかったかもしれないと哲史は思う。自分は、何かあった時に両親とすぐに連絡がつくようにとスマートフォンを持たされていたが、持っていない生徒だっているだろう。幼馴染の服部は連絡用にスマートフォンを持っているが滅多に使用しないし、松本はタブレットを持っているもののもっぱら動画を見るのに使用していると言っていた。

「あ……」

 結局、哲史は畠野の押しの強さに負けてしまい、自分にできることなら猫の引き取り手が見つかるまでの一連の面倒を見ると約束をしてしまった。

 そういうわけでその日から早速、子猫の飼主捜しが始まった。




 畠野の存在ははっきり言うと迷惑だった。素行不良の上に教師に目を付けられている畠野と付き合いがあるということが発覚すれば、哲史だって色々と煩わしいことが出てくるかもしれない。

 しかし、断りたくても断ることが出来ない。

 相手はあの畠野なのだ。

 下手に断って殴られたり蹴られたり……それだけならまだしも、もっと酷い目に遭わされたらどうするのだ。ここは大人しく畠野の言うことを聞いておくべきだと、哲史は自分に言い聞かせる。心の隅っこではまだ納得できなかった。が、それとはまた別の領域では、猫を抱き上げて優しそうな表情をしていた畠野の顔がくっきりと焼きついていて、何度も何度も浮かび上がってきている。

 いったいなんで、あんなどうしようもない不良のことが気になるのだろうかと思いながらも、哲史は自室のパソコンを立ち上げる。約束は約束だ。相手が誰であろうとも、守らなければならないだろう。嫌々ではあったものの。

 メールやSNSには当然のように手を出していた哲史だが、実のところホームページやブログの作成にも興味はあった。ただ、どういった内容にするかが決まっておらず、だいぶん前にホームページ開設の手続きだけは踏んでいたが、それ以後、何もせずに放置したままになっていた。

 哲史はネット友達の中でも特に仲のよい何人かに、メールで猫の引き取り手になってくれそうな人を知らないかと呼びかけてみた。SNSと同時に、ホームページやブログを持っている友人のサイトへも書き込みを残す。

 その後、哲史はぼんやりと畠野のことを考えながら、夕飯にと買ってきたコンビニ弁当と姉が作り置きしてくれている芋の煮物を食べた。

 哲史の気持ちは不安定になりつつあった。

 なんだかぼーっとしてて、熱でもあるのだろうかと思うような、奇妙な感覚。気持ちの波は激しくて、急に上機嫌になったかと思うと、すぐさま落ち込んでしまう、そんな感じだ。普段から気分屋な面はあったが、ここまで酷くはなかったと自分でも思う。

 何故だろう…──と考えて、思い当たったのは、一つだけ。

 畠野だ。

 普段の素行の悪さと、猫を抱き上げた瞬間のあのギャップが、哲史には納得いかないのだ。まるでグレーゾーンに踏み込んでしまったかのような、曖昧で、もどかしい思いの領域。この領域から抜け出すには、畠野を今までのように軽蔑の眼差しで見下ろすか、もしくは今までとは違った新しい目で見なければならない。

 どちらにしても、哲史には出来そうにない。

 どちらも哲史には、難しいことのように思えてならない。

 重苦しい溜息を吐いて哲史は、再びパソコンの画面に向かった。




 昼休み、哲史は親しい友人と時間を過ごす。

 数少ない貴重な友人だ。哲史なりに大切にしているつもりだった。

 一年のクラスからの持ち上がり仲間の白井と松本、それに幼馴染の服部が、哲史の親友だ。

 白井は痩せているが浅黒い肌のスポーツマンタイプ。松本は一見したところがり勉タイプだが、実はおちゃらけの好きな男だ。服部はというとおっとりとした山男タイプで、その性格のおかげでこれまで哲史と友人付き合いが続いているようなものだ。

 彼らと一緒だと哲史は、楽しく時間を過ごすことができた。

 これはと思うような我儘を言っても服部がうまく他の二人にフォローを入れてくれるし、白井も松本も人間ができているというか人当たりがソフトというか、哲史の行き過ぎた行動を大目に見てくれることのほうが多かった。

 それに、なんと言っても四人には共通の趣味がある。

 少しぐらいの喧嘩ごときでは、彼らの結束は崩れたりしないのだ。

「……そういやさ」

 弁当を食べ終えた白井が、真っ先に口を開いた。

「隣のクラスの畠野がさぁ、体育倉庫で猫飼ってるって知ってるか?」

「猫? まさか。あんなところで?」

 返したのは服部だ。哲史はというと、白井の言葉でむせこんで、しばらく目に涙を浮かべて咳をし続けていた。

「えらく似合わんことしてるんだな、畠野のやつ」

 松本がぽそりと言う。

「そうだろ、そうだろ?」

 と、白井。

「──それって、白猫?」

 咳き込みの収まった哲史が白井に尋ねると、彼は驚いたように口を一瞬、あんぐりと開けた。

「なんで知ってんだよ、ノリ」

 服部が横から哲史の小脇を突付く。

「そうだよ、なんで知ってんだ?」

 と、松本も哲史の顔を覗き込んでくる。

「えっ……あーと……あの、その……──」

 哲史は何故か、答えられなかった。

 正直に返事をすることができず、結局、うやむやのうちに話を誤魔化してしまったのだった。

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