Ep16 雪の降る日
ハロウィンから大体一週間を過ぎた辺り、
惑星ポルスターの集落に雪が降った。
ここの生活も慣れて来てたのか、
雪降ろしを行ったり雪掻きをした、
次の日の朝。
此から雪降ろしをしようとした矢先に異変が起きた、
上空から銀河連邦の戦艦があちこち火を吹きながら墜落してきたのだ。
戦艦は集落から離れた平原のど真ん中に不時着した、
消防車は無い為消火には雪降ろしで集めた雪をぶつけた。
幾つかが鎮火しだしたので何名かが侵入して生き残った乗組員を助けた。
小屋の外では中の状況を聞き取ろうとした人達が多数居た。
その戦艦の艦長アルフ=イディア大佐とデータ=フェケウス下級少佐が1つのテーブルに向かい合って話しをしていた、何て言ってるか聞き取れない。
暫くするととイディア大佐が小屋から出た。
そして墜落した戦艦に歩んだ、
「…一体何が遭ったんです?」
1人がそう質問すると、
「イクシオン1機とレクシオン3機で攻撃を仕掛け様と提案したが勿論断ったよ、したら凄いヒステリーに為ってね第一イクシオンを開発したメーカーはどうしたか?てっ聞いたらボラスターの民に襲撃を受けたって言われた」
「つまり、クリスタルを採取してはレクシオンを作るのに精一杯と?」
「そうなるわな」
「所で大佐は何処へ?」
「此方で使える部品を見つけては艦を修理した後はポルスターを後にする気だ」
「そんな御冗談を?」
「連邦はまだ負けたつもりは無い最後の最後まで争う気だ」
「しかし…勝機は在りますかね?」
「ロキューを構成するクリスタルは文字通りの水晶の中に電子機器、詰まりはコンピューターが内臓されてて。しかも水素のみが浸透する特別な性質の水晶なのだ」
「一寸待って下さい今までのプラズマエネルギーって?」
「まさかナノマシンにと想っただろう、だが本当はクリスタルに浸透した分でエネルギーを得ているのだ」
「でも何処で?第一ロキューは工場で…」
「クリスタルだけは唯一の例外で。電子機器を種に専用の液体で満たされたケースの中で培養するんだ。その工廠の名前がクリスタルパレスと言うんだ」
「では工場無しで数が増えるのは?」
「レクシオンの時もそうだが、クリスタルを分割してナノマシンを増やしてロキューが増える様に見えたのさ」
「そうだったのですか?ではロキュー同士の合体はもしや」
「そのクリスタルを大型化するには分割した分を合わせ直したからだ」
「ではロキューが水源を狙ったのも」
「そう水素だよ、何でそこだけ酸素濃度が上がるか解るか?吸った分の水を電気分解したから何だよ」
戦争が始まる前にプロキオスの発明したロキューの特長をデータは幾つか語った。
「ロキューの事で幾つか解りましたが。そのクリスタルパレスは何処に?」
「知らん」
そのクリスタルパレスとは何処か?と言うと、
ソレ自体が要塞艦として機能する楊に成ってる。
ボラスターの民の戦力として重要なロキューの中枢であるクリスタルの一大生産拠点を『絶対に第3者の敵勢力の襲撃を受けない』コンセプトの元で建造を進めた結果。
針鼠の如くの重武装を備え更にはそれ自体が移動可能な要塞と成ってる、
フェケウス下級少佐が知らないのも移動式の上にその火力がただ成らないからだ。
後日、
土木機器、工業機械の予備の部品類でどうにか修理を終えてイディア大佐の戦艦は離陸をした。
重力圏を離脱して成層圏へ離脱して宇宙へ出た。その後その戦艦はどうなったか何て知らない。
Ep16 End
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