暗い日曜日を過ごす私に、夜が静かにやってきた。

私はこの時間が好きだ。みんなを平等に闇が包んでくれるから。今はひとりでいいんだって、寂しさをぼかしてくれるから。

でも、優しい夜でも怖い時もある。この優しさに身をゆだねて、いつまでも朝が来なかったら?不安だった。私の過ごす暗い日曜日には、朝は来ないのではないか。恐ろしかった。私にだけ、朝焼けは見れない………―――絶望の闇と夜の闇が混ざり合い、私はそれからのことを覚えていなかった。

朝が来た。朝は、誰にも等しく訪れるものだが、私はまだ日曜日にいて、そして暗いままだった。

また、孤独な日曜日がやってきた。

人々の賑わいを抱えた静かな騒音は、私の住む世界とは違うところから流れている。耳をふさいでも、そうでなくても、私は世界から隔絶される。私をこの世界で証明するものは、この声だけなのだ。この声だけが、私を否定し、肯定する。私はこの声を信じることにした。それしか、信じるものはなかった。

私は森の吟遊詩人になった。

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