ソード・ソーブ〜武器のない勇者〜
お餅。
火の章
1 謎の部屋
青い宝石が、真紅の大羽に乗っている。
どこにも光がない部屋で、細長い指が踊る。宝石が撫でられる。
「全ては思うままに」
宝石が途端に光を放ちだした。指はまた跳ねる。
「望みを叶えよ、全ては思うままに」
宝石の中に生まれた白い光が、ゆっくりと形を変え始めた。指はその持ち主の唇をゆっくりとなぞる。微かに赤黒い色がつく。
宝石の中で浮かび上がった世界は、退屈そうに座っている少年を映す。指が少年の額を撫でた。
小さな笑いが部屋に溢れた。
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