後ろめたい恋をふたり
朱音
序章
この頃何故かとことん調子が良い。悪夢はたまに見るけれど私には頼りがいのある彼が居る。つい最近までよそ見をしがちだった優くんもついに私だけを見て、私だけを愛してくれるようになった。幼い頃から虚弱な私だったけれど最近は貧血で倒れることもない。理想の私でいられる。そんな気がしていた。
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