美貌の少年の家庭教師をしていたらイケオジ侯爵にプロポーズされたんですが?

宮前葵

第1話

 私、シェリアーネがサミュエル・ガーランド侯爵の妻になったのは二十六歳の時の事でした。


 サミュエル様は五十五歳。貴族当主がこの歳まで結婚していないなんて有り得ません。サミュエル様は奥様を五年前に亡くしておられました。つまり、私は後妻だという事です。


 伯爵家の七女である私がサミュエル様の後妻になったのにはちょっと複雑な事情があります。


 私の実家はさほど裕福な家ではなく、七人もいる娘全員を嫁に出すことは出来ませんでした。実際、私のお姉様達のうち結婚出来たのは四人で、後のお二人は実家暮らしを余儀無くされています。平民に嫁に出してしまうという方法もあった筈ですが、両親は娘たちを家に残す選択をしました。


 実家暮らしの貴族の娘は、大体何かの教師になります。学問、教養、芸術の教師ですね。貴族の娘は幼少時から淑女教育を受けますので、それを生かして貴族の子女を教育する教師になるのです。伯爵家だから私も姉達もしっかりした教育を受けています。結構引く手数多でしたね。


 私も教師をやりながら、実家の手伝いもしました。私は計算に強くて記憶力も良かったので、子供の頃からお父様やお兄様達の伯爵領の統治について手伝っていました。伯爵領は広大ですから、その業務は多岐に渡っていて、忙しかったですね。何度か領地にまで出張もしましたよ。


 そんな状態だし、私自身も結婚は早々に諦めていましたから、夜会になんてよほど大きくて人数合わせに呼ばれる時くらいにしか出ませんでした。


 貴族令嬢は二十歳までに結婚するものです。二十歳過ぎたら大年増扱いですよ。それでも、私は夜会に出れば頻繁にダンスに誘われました。既婚男性に。つまり、愛妾にならないか? と誘われたのです。


 大女神様と誓う結婚により得る妻は一人しか許されませんが、愛妾を娶ることは許されます。大貴族の当主は大体愛妾を二、三人娶るものです。子供を多く得る為ですね。愛妾が産んだ子供は大体、正妻の子供として家に引き取られます。私も多分愛妾の子供だと思うのですけど、詳しい事は父も母も教えてくれなかったし、特に分け隔て無く育てられましたから分かりません。


 こういう貴族の愛妾の成り手は、私のように嫁ぎ遅れた貴族の娘が多いです。そういう場合は愛妾と言っても家同士がきちんと公認します。実家暮らしのまま相手が通ってくるか、相手が別邸を用意してくれるかはケースバイケースですね。愛妾になれば生活費その他は相手の家から支給されるようになります。


 二十歳を超えた私は愛妾候補としては適当だと思われたのか、多くの誘いを得ました。別にお誘いを受けても良かったのですけど、実家で忙しくしていたこと、両親が末娘の私を可愛がってくれて家から出したがらなかった事から、機会を得ませんでした。


 そうして二十四歳になった私はある夜会でサミュエル様と出会うことになります。


 ◇◇◇


 その夜会でも「愛妾に」というお誘いは多くありました。ただ、私ももう二十四歳になっていましたから、声を掛けてくる男性の年齢がだんだん上がってきているのは感じていました。二十歳くらいの時は四十前くらいの方が多かったのに、二十四歳にもなると五十歳くらいの方が多くなってきたのです。


 私はこれまで結婚も愛妾になる事も自由恋愛すらした事がありませんでした。要するにまだ清い身体です。それなのに自分の親のような世代の方にお誘いを受けても、とてもその気にはなれませんでした。


 それに私は愛想が良い方ではありません。私は容姿は悪くないらしいので声は掛かるのですが、話している内に「つまらない女だ」と男性の方が興味を失ってしまう事も多かったのです。


 その日も何人かの男性が話し掛けては去って行きました。もう慣れたので何とも思いません。私が夜会に出るのは両親に命じられたからであって相手を探すためでは無いので。男性になんと思われようが気にしませんでした。


 と、その時一人の男性が私に声を掛けてきた。背が高く、ガッチリした体格で、髪は半分くらい白かったですね。年齢は五十代だろうと推測出来ます。


「シェリアーネ・エグバタナ伯爵令嬢というのは其方かね?」


 間違いなく私の名前と家名でした。私はその男性に向けてお辞儀をしました。その出立からして私よりも高位のお家の方だと分かったからです


「はい。間違いなく。私がシェリアーネでございます」


「おお、そうか。お父上から噂は聞いておるよ。大変優秀な女性だと」


 男性は大きく頷きました。お父様のお知り合い? 首を傾げる私に向けて男性は胸に手を当てて礼をしてみせました。


「サミュエル・ガーランドだ」


 それで分かりました。帝国政府でのお父様の上司にあたる方です。侯爵様ですね。


「ふむ。優秀なだけでなく美しいな。流れるような黒髪に、深い青の瞳は実に知的ではないか」


「それはどうも」


 私はそっけなく返しました。サミュエル様も私の父とほとんど同い年の方です。そういう方に愛妾にと望まれても嬉しくはありません。私の返事にサミュエル様は声を上げて笑いました。


「そう警戒しないでも良い。其方を愛妾にしたいとかそういう話ではないのだから」


 おや、そうなのですか。夜会で声を掛けられる理由が他に思い浮かばなかった私は目を瞬かせました。


「伯爵が自慢する其方の優秀さを見込んで頼みがあるのだ」


 私は席を薦められ、座ってサミュエル様とお話をすることになりました。そのお話によるとこういう話なのでした。


「私の息子であるエクバールの教師になってもらいたい」


 なんでもサミュエル様の息子である次期侯爵、十五歳のエクバール様は頭脳は優秀で武芸にも優れ、ついでに言えば容姿淡麗な侯爵家自慢の息子なのですけれど、ちょっとその事で自信過剰な、高慢な性格に育ってしまったのだそうです。


 侯爵ともなれば帝国政府で要職を占める事は間違い無いし、領地統治もしなければなりません。場合によっては将軍としての出征もあり得ます。どれも多くの部下との協力が必要な仕事です。高慢で傲慢な性格は部下の協力が得られず、命取りになりかねません。


 それで困ったサミュエル様は、優秀な教師にエクバール様を矯正してもらおうと考えたのでした。それで白羽の矢が立ったのが私だった、ということのようです。


「どうして私を?」


 侯爵家ならいくらでも優秀な教師を招く事が出来る筈です。何も伯爵家の七女に頼まなくとも。


「まず、女性であること。エクバールは女性を特に見下しているところがあるからな」


 ハンサムなエクバール様は女性に大変におもてになるとの事で、それで女性を馬鹿にするようになってしまったらしいですね。


「そして伯爵家出身。つまり、身分がエクバールより低い。女性で、身分が低い其方に凹まされれば、あいつも自分を改めるきっかけになるだろう」


 ということでした。私はお話を聞き終えて呆れ返ってしまいました。


「それは、侯爵様? 大変困難だと思われますよ? もう十五歳にもなられたお方の性格の矯正がそう簡単に出来るとは思えません」


「それはそうだろうが、やらねば侯爵家、ひいては帝国の危機にもなる」


「それならば軍隊にでも放り込んで鍛え直してもらってはいかがでしょう?」


「それはもうやった。逞しくなって帰ってきおった」


 なかなか根性のあるお方ではあるらしいですね。


「こんな事を頼める相手が他に居らぬのだ。なんとかやってもらえないだろうか」


 息子想いのサミュエル様は本気でお困りのようでした。


 しかし、そんな事を言われても困ります、私がこれまで教師をしてきたのは、伯爵家以下の女子、しかも十三歳までの方です。貴族は十三歳で成人です。エクバール様は成人しているわけです。


 成人済みの男性、しかも私よりも高位の貴族である方を、しかも高慢で傲慢だという方の教育など出来るとは思えません。


 しかし渋る私をサミュエル様は必死に口説きました。一体何をお父様に聞いてきたものか、私ならこの役目を果たせると確信している口ぶりでした。


「何でも協力するし、必要なもの何でも揃える。それに、やってくれれば成功不成功関わらず、其方を私が推薦して子爵夫人にするよう取り計らおう」


 これには心が動きました。子爵夫人のというのは、もちろん子爵家の夫人という意味ですが、独身の私の場合女性の身で子爵家の当主になれるという意味があります。


 女性子爵ともなれば私は嫁に行くのではなく婿を取る立場になれます。婿を取って独立するのです。それはなかなか魅力的なお話でした。女性が一家を立てて独立するなんて滅多に出来る話ではありませんから。それが成功不成功に関わらず手に入るのであれば引き受けても良い気がしてきました。


 ですが、不成功に終わることを前提に引き受けるのも何だか不誠実ですし、私の気分的にもよろしくありません。どうせ頂くならそのドラ息子の根性を叩き直して、見事成功報酬として子爵夫人の称号を手に入れたいものです。


 私は腕を組んで考え、サミュエル様に言いました。


「……手加減しませんけど、構いませんか?」


 その瞬間サミュエル様は仰け反りましたね。


「う、ううむ。うむ。構わぬ」


「分かりました。報酬の件が間違いないのであれば、お引き受け致しましょう」


「おおお、やってくれるか!」


「上手くいくかは分かりませんよ?」


「いや、其方なら大丈夫だ! いやー、良かった良かった!」


 サミュエル様は私の足元に跪き、私の手を取って振って大喜びでしたね。そんなに喜んでくれるなら引き受けて良かった、と思いましたし、この期待に応えるために出来る限りの事をしようと思ったものです。


 ◇◇◇


 数日後、サミュエル様と書面で契約書を交わした私はガーランド侯爵邸へと上がりました。流石は侯爵家。すごいお屋敷です。私は教師らしい地味なドレスで、静々と侯爵邸に迎え入れられました。


 そして、案内されてエクバール様の私室に向かいました。侍女がドアをノックすると侍従がドアを開けてくれます。


 エクバール様のお部屋は意外と質素でした。装飾が簡素です。まぁ、私はこれまで男性の私室に入ったことなどありませんから、男性のご趣味ならこんなものなのかもしれません。


 その代わりお部屋の主は思い切って華麗でした。


 長めのウェーブした金髪。流麗な輪郭に品よく収まった目鼻の造作。白い頬。背はサミュエル様と同じく大きく、体格は細めですが姿勢はしっかりしています。


 なるほどこれは美男子ですね。簡素なシャツと紺色のズボンというラフな格好なのに周辺に光が飛び散らんばかりです。


 しかしその美男子様、エクバール・ガーランド様はダークブルーの瞳を輝かせると、開口一番こう怒鳴りました。


「女ではないか! 帰れ! 女などに教わる事はない!」


 私を睨みつけて更にこう言い募ります。


「父上がどうしてもと言うから待ってみれば! どういう事なんだ! 何が私には必要な教育だ! 父上も耄碌したものだ! 女など!」


 なんだか凄く怒っていましたね。


 ですが、そんな事私には関係ありません。私はこのドラ息子の父親に正式に任命された教師なのです。しかも職務は彼の根性を叩き直す事です。


 私は大きく息を吸って、叫びました。


「やかましい! 馬鹿は貴方です! この大馬鹿者!」


 エクバール様の目が点になりましたね。おそらく生まれてこの方怒鳴られた事など無いのでしょうからね。なにせ侯爵令息ですから。


 しかし私にはそんな事は関係ありません。


「女がどうしましたか! 私は侯爵様から正式に任命された貴方の教師ですよ! 貴方より偉いのです! さぁ、私に跪きなさい!」


「な、何だと?」


「出来なかった場合、貴方の夕食は無しになりますよ!」


「は?」


「侯爵様の御許可は得ていますからね! 私に逆らうと今日の夕食だけではなく明日の朝、昼、夜とだんだんお食事が少なくなっていきますよ!」


「そんな無茶苦茶な!」


「それが私が侯爵様から頂いた権力というものです! いう通りにするのですか! しないのですか!」


 私の暴言に唖然茫然としていたエクバール様でしたけど、頭を振って我に返ると侍従を呼びました。


「お、おい! この無礼者を摘み出せ! い、いや、父上に問いただせ!」


 するとその侍従は首を横に振った。


「お館様より、全てシェリアーネ様のいう通りにせよ。それと、シェリアーネ様の許可無くエクバール様をお部屋から出すなとのご命令です」


「な、何だと!」


 エクバール様の口が大きく開いて閉まらなくなります。美男子が台無しね。私はその彼に容赦なく最後通牒を突き付けました。


「貴方に何をしても良いという御許可も得ていますよ? なんなら椅子に縛りつけましょうか? 手足を縛って床に転がすのも面白いかも知れませんね? さぁどうします?」


 つまり教育時間中は私は侯爵様からエクバール様に対する全権を委任された状態なのだ、という事をエクバール様は理解したようでしたね。彼はワナワナと震えました。


「こ、こんな事が……」


「はい。あと二十秒以内に跪かないと、貴方の夜のお食事は消滅します。はいあと十秒!」


「早過ぎるだろう! 二十秒と言ったではないか!」


 反射的に突っ込んでしまったエクバール様は顔面を朱に染めながらも物凄く悔しそうな顔で私の前に跪きました。


「く……。これで、良いのか?」


「ええ。良いですよ。では座りなさい。授業を始めます!」


  ◇◇◇


 エクバール様を教育し始めて一ヶ月後、私は侯爵邸でサミュエル様と向かい合っていました。


「驚くほど効果が出ているようだ。やはり君に頼んで良かったな」


 サミュエル様は満足そうに仰いました。そうですか。それは良かったです。私もかなり本気を出しましたからね。


「君の父上から、君が領地の視察に行ったら、弛んでいた現地の官僚たちが見違えるほど真面目に仕事をするようになったと聞いていたのでな」


 確かにそんな事もありましたか。伯爵領に問題が起こり、私が行って対処に当たったのですけども、どいつもこいつもグズばっかりでしたので、怒鳴りつけて気合いを入れ直してやったのです。心を入れ替えた官僚達は速やかに仕事を終わらせるようになっていましたね。


「エクバールの態度も急激に改善していると聞いている。侍従や侍女への態度も良くなったし、夜会でも居丈高に振る舞う事もなくなっているそうだ」


 私は教育中彼が反抗的な態度や偉そうな姿勢を見せると、即座に叱って罰を与えました。食事抜きとか庭園を走らせるとかですね。同時に侍従や侍女には彼が凹んでいるときに優しくする役目を振りました。鬼のような私から自分を庇う家臣達はエクバール様には救いの神に見えたでしょうね。それは態度も改まるでしょう。


 私の教育内容は領地経営の実務に関してでした。幼少の頃より様々な教育を受けていたエクバール様ですが、まだ領地経営の実務はやったことがありません。


 なので実務経験豊富な私の教えを素直に受けるしか無いわけです。知らないことは質問しないと分かりません。分からない事をそのままにしているようなら私はその事を容赦無く指摘して叱責し罵倒しましたから、エクバール様は素直に質問するしかないわけです。彼にとっては屈辱だったことでしょうね。


 しかし、屈辱を知る、というのは謙虚への第一歩です。自分にも逆らえない者がいて、その者に屈辱を与えられているという事が自覚出来れば、自分が他人に与える屈辱にも敏感になります。


 自分にして欲しくない事は他人にもしなくなるものです。まぁ、分からない者もいますが、幸い聡明なエクバール様は気がついてくれたようですね。だから居丈高な態度が減っていったのでしょう。


「それにしても、よほど君が怖いようだな。あのエクバールの神妙な態度ときたら」


 サミュエル様はクククっと笑いました。今日の教育の時間、サミュエル様が見学に見えたのです。エクバール様がちゃんと教育を受けているのを見て安心したようでした。


 しかし私はそんなサミュエル様を睨みました。


「侯爵様。息子が真剣にやっている事を笑ってはいけません」


 サミュエル様は目を丸くなさいました。


「う、うむ。確かに。すまぬ」


「それに、エクバール様は聡明です。あの方は私の教育が自分の将来のために役立つと理解しています。だから真面目に教育を受けておられるのですよ」


 エクバール様にとって領地を経営する事は定められた未来です。そのための知識がいかに重要なのかをエクバール様は理解しています。だから気に入らない私の教育も素直に、積極的に受けているのです。おかげでこの所、私が彼を怒鳴りつける事はほとんど無くなっていますよ。


 まぁ「早く教育を終わらせて私と会わずに済むようになりたい」という考えももちろんあるのでしょうけど。


 私の説明にサミュエル様はうむうむと頷きました。


「そこまで息子の事を理解して、ちゃんと考えてくれているとは。君に教師を頼んで本当に良かった」


 喜んでもらえて何よりです。まぁ、あの調子なら、あと一ヶ月もすれば私の教える事は無くなるし、エクバール様の問題も無くなっているでしょう。そうすれば私は約束通り、子爵夫人になれるのです。


 私はそう思って満足していたのですが、サミュエル様はここで私の事をジッと見詰めました。真剣な表情です。私は思わず上げ掛けたカップをソーサーに戻しました。


「……何でしょう?」


「君が良ければだが、もっと、いや、この先もずっとこの屋敷にいてはくれないか?」


「は?」


 サミュエル様の意外な言葉に、私はその意味を測りかねました。えーと、今のは……。そして私は渋面になってしまいます。これはあれです。


「いや、そういう意味ではない」


 サミュエル様が真剣なお顔のまま首を横に振りました。ですけどね。


「君を愛妾にしようという意味では無い」


 サミュエル様は精悍なお顔を緊張させて仰いましたけど、これはそういう意味にしか取れないではありませんか。もしくは。


「では? 私に侍女になれと?」


 貴族の娘が上位の家の高級侍女になるのはよくある事です。ですからそういう意味である可能性もあります。でも、私は侍女の経験は無いですし。


「いや、違う」


 サミュエル様はまた首を振りました。それではもう私には見当も付きません。私は少し腹を立てました。契約した報酬である、子爵夫人にするというのを反故にしたいからこんな事を言うのでしょうか。酷いではありませんか。私はしっかりお役目を果たしましたのに。


 私がサミュエル様を糾弾しようとグッと視線を強めますと、逆にサミュエル様は優しく微笑みました。そして私に私の想像も出来なかった事を仰ったのです。


「君にわたしの正式な妻になって欲しい」


 ……。


「え?」

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