アシスタント 要約版

岡田剛

1~9話まで

1~4話

 巨大企業『イス・ウォーター』の社会貢献の象徴であるヒーロー『レディ・クホリン』。ロスト、ドギー、ムラサメの三人はレディのヒーロー活動を影から支える『調整班』として活動している。


 ロストたちはレディの大規模な犯罪組織摘発を支援するため、対象組織の弱体化工作を行う。拠点の一つを奇襲し、首尾良く仕事を終えるが、拠点で独自に行われていたアダルトコンテンツ制作に使われていた少女に顔を見られてしまい、証拠隠滅のために少女を殺害する。


5・6話

 仕事を終えたロストは自宅に戻り、動画でライブ配信されるレディの摘発作戦を見守る。戦う彼女への強い憧れと、彼女が汚れないように自分が汚れを引き受けているという卑屈な優越感の狭間でロストは苦悩する。


7~9話

 出社したロストたち調整班はレディ本人である、エディナの訪問を受ける。作戦時、組織に予想外の戦力があったことで叱責を受け、ロストは原因究明のためにマフィアの知り合いであるロアを訊ねる。


解説

1~4話

 舞台とキャラクターの紹介。どんな外見をしているか、どんな喋り方をするかが描かれ、やや説明的な文章が多いです。別個に設定資料も用意してありますので、そっちに目を通したほうが早いかも。


 あえてヒーローものっぽくない出だしにした感があります。おすすめするような回はとくにありませんが、2話のロストがムラサメをからかってるところはちょっと楽しい。


 レディ・クホリンのクホリンはケルト神話の英雄、ク・ホリンが由来です。クーフーリンというほうがよく知られていますが、レディ・クーフーリンは長いなぁ、と思ったので。


5・6話

 5話がおすすめ、というか作者が好きな回。キャッチコピーもこの回のドギーの台詞から取りました。おじさん二人が仕事上がりにグダるのっていいですよね。読んでるだけで加齢臭がしてきます。


 6話はアクション主体。アクションは読むほうより書いてるほうが楽しいってなってしまうことがあるので、シンプルに伝わりやすいように注意した……つもりです。漫画のコマ割りをイメージしてセンテンスを区切ってみたのですが、どうでしょうか、伝わりましたでしょうか?


7~9話

 8話がおすすめ。ヒロインのエディナがお目見え。こんな人の下で働きたくないパワハラ上司として登場します。地位のある女性は大変なんです。自分にも他人にもキツくなるんです。9話にはパンチも繰り出します。


 最低です。


 でも好き。


 ロストがどんどんみじめになってる気がしますが、きっとこれからかっこよくなってくれるでしょう。

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