遥天の使者 用語集①
[用語]
●モルトファルギロイ2号機
エマの搭乗する高機動戦闘機。
タームの言語で死を呼ぶ翼という意味がある。
使い切りの反物質エネルギーで稼働し、天才エンジニアの発明した素粒子遮断フィールド発生装置を搭載する。
主兵装は高出力ロングレンジレーザー砲、短射程の反物質兵器として反粒子荷電砲を機首に搭載。
試作1号機は弾丸が時限使用型の反物質キャノン砲を装備していた。
●地球統合軍の戦闘艦クラス
第一世代型: 駆逐艦、警備艦(すでに廃止クラス) ※船体規模順
(主兵装) 爆雷発射管、レーザー砲
第二世代型: 巡洋艦、フリゲート艦、新鋭駆逐艦 ※船体規模順
(主兵装) レーザー砲、電磁投射砲(駆逐艦を除く)、爆雷発射管(巡洋艦を除く)
核融合炉を搭載しているのは巡洋艦のみ。
全長は巡洋艦で350m、フリゲート艦が250m、最小の駆逐艦で150~200m
※一般にフリゲート艦は駆逐艦より規模が小型であるが、本作では世代の違いから逆転している。
●駆逐艦ダルバンガ
第一世代型の老齢艦。
比較的戦争の少ない時代にあって、両手で数えられない位の戦闘を経験している、地球統合軍屈指のベテラン艦と名高い戦闘艦。
幾度かの改修を受けており、機動性能は新鋭艦と遜色はない。
現在は火星軍に所属し、治安維持活動が主な任務となっている。
古い時代の設計であるため、輸送任務を兼務出来るようにコンテナスペースが新鋭艦より大きいことで、丁度エマの搭乗するモルトファルギロイ2号機が収納できるようになっている。
●輸送艦ノストラム
統合軍所属の輸送艦。
フォボスの調査の際にウィルが客員調査班のメンバーとして搭乗した艦。
調査終了後は火星司令から地球行きの任務が与えられた。
その際、火星と地球の間にある補給ステーションが破壊されていたため、ダルバンガのサポートを行う目的で随伴している。
●対消滅機関
空間に存在する水素などの浮遊物質を採集し、その原子を粒子加速器で臨界まで加速し、高出力の素粒子をぶつけて陽子を位相反転させ、発生した反陽子と衝突させた通常物質で瞬間的に対消滅反応を起こし、その際に生じた莫大な放射振動エネルギーを取り出し、エネルギーの一部を連続的に粒子加速器に帰還させて再利用する強力な動力機関(リアクター)。
空間物質を取り込んで精練する装置と組み合わせる事で、半永久機関として機能する。
火星の衛星フォボスが、かつて移民船として旅をした時代に使用されていた。
ターム文明最盛期の技術をしても事故が起こると周辺空間が重力崩壊しかねない危険な装置であったので、容易に生産できるものではない。そのため極少数しか作られていない。
●素粒子遮断フィールド発生装置
素粒子の影響を軽減し、一定範囲内における見かけ上の物質の質量をほぼ無視出来る様にする装置。
超伝導体を利用したマイスナー効果に似た原理だが、過去の遺産となっており、その技術は開発者の意思で伝承されていない。
そのため後世では再現不可能な技術となっている。
慣性の影響が極端に小さくなるため、小さなスラスター噴射でも通常の推進機関の何百倍という加速力に匹敵する推力が得られる。
重力の強い場所で使えば重力加速度の法則も軽減されるので、物体の落下速度が小さくなる。(反重力ではないので浮き続ける事は出来ない)
飛来する実態弾に対しても、質量が無視されて運動エネルギーが消失するため、ダメージを受けなくなる。
効果が及ぶ範囲では、通常の力学や一般法則が効かなくなるため、生体機能に影響があり、基本的に生身の人体に使用できない為、操縦にはアンドロイドのパイロットやサイボーグ化手術などが必要。
●電磁投射砲
電磁励起された砲身のローレンツ力によって、実体弾を電磁誘導して高速で投射する質量兵器。
実態弾を秒速5~10kmまで加速して打ち出す。
弾丸には通常炸薬弾と徹甲弾、焼夷弾がある。
●反粒子荷電砲
荷電粒子砲の素粒子に反物質を利用した対消滅兵器。
荷電粒子砲と同じく、大電流を必要とするため連射はできない。
反素粒子を撃ち出すため、そのままでは減衰が激しく、大気中で射撃すると、砲口を出た途端に対消滅反応が起こってしまい、自身が爆発に巻き込まれるリスクがあるので使用は自殺行為となる。そのため真空の宇宙空間のみ使用可能な限定兵器となる。
使用する際は予めプラズマを放射して射軸上の空間物質を蒸発させたあと、続けて射撃される。(そうしないと極端なロスが発生する)
その性質上、有効射程は短く1~2キロ程度と短い。
●投射爆雷
一定距離を飛翔してから爆発し、内蔵された金属の散弾をばら撒く兵器。
リニアレールで打ち出す投げ込み式が基本で、後からロケットモーターで進路を変えられる機動爆雷もある。
弾頭を変えることで様々な用途に対応できる。
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