転生したけどダンゴムシだった。寿命っていつ来るんだろう。

ツリーさん

第一話 ダンゴムシだって。

俺、■■■■■は確か、高校一年生で死んだはずだった。確か、車で撥ねられた。血がダラダラ出てた。



撥ねられたのは、夏の3時半位で、まぁまぁ暑い時間帯なのに、寒くて寒くて、“あぁ、ここで死ぬんだな”って思った事は良く覚えてる。



周りの人が救急車を呼んでたっぽいけれど、“間に合わない”っていう確信はあったから、諦めてぼーっとしてて、それで、……?



_____それでどうなったんだっけ。気を失ったんだろうか?それとも記憶を失ったんだろうか。でも、異常事態が起こった事だけは確かなはず。



だって_____俺、ダンゴムシになってるんだわ。



ていうか、気がついて、体が大丈夫か確認しようとしたら、変な足と、なんかくそデカい周りが見えてすんごーーーくびっくりした。椅子に座ったら違和感あって、一回立って椅子見ると虫が潰れてた時くらいびっくりした。



んーーー、一回落ち着いておかしいことはないか、これからどうするかを考えようか。



さて、周りが見えている事からわかる通り、なんか目が良く見える。これはおかしい。ダンゴムシは触角を頼りにしていて、目なんか殆ど見えないってどっかで聞いたことがある。



さらに、これまでの生きてきた跡みたいなのが一切ない。



それは、転生ものとかのテンプレでよくある〇〇歳になったから記憶が蘇った、とか、条件を達したから記憶が蘇った、では、致命的におかしい。ということで、憑依転生とかでも、同様におかしい。



だから、多分これはたった今、この体が作られたんだと思う。けど、誰が、何のためにこんなことをしたのかが全くわからない。神様とかがしたんだと思うけど、何が目的か本当にわかんない。



だってダンゴムシだよ???どうしろと???



と、軽く思い返して、軽く考察もして愚痴ってみたわけだけど、全くわかんない!なんでこうなった?



まぁ、寿命長くて五年くらいらしいし、また殺されるかもしれないけど、取り敢えず死ぬまでのタイムリミットが伸びたと思って生きてみることにする。









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