(二)-7
翌日、再び淵野辺刑事がおっさん宅にやってきた。今度は美幸の事情聴取だった。
泉水署に着くと前回と同じ会議室に通された。
もちろん聞かれたのは前回と同じ、彼女の自宅から発見された死体のことだ。
検死の結果、母親の幸子は病死であるとされた。目立った外傷、この場合、ナイフや包丁が突き刺さっているとか、争った形跡があったとか、着衣の乱れがあったとか、そういうことがなかったことでそう判断されたようだった。
遺体は和室の布団の中で普通に寝た状態で見つかった。掛け布団を掛けたまま寝た状態で永眠したわけだ。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます