第4話「8月13日、仕事終わり」

「ああ…。」

私は時計を見る。

深夜3時

「うげ…。もしかしてオールコース?」

そう…。仕事が終わらず…。夜ご飯を食べずに仕事をやっていた。

明日…。いや…。今日か…。今日の朝には取りに来るって言ってた…。

やけにめんどくさい書類が沢山あって大変だった…。それがようやく終わりが見えてきた。

私はやる事を頭の中でまとめた…。

(とりあえず…。書類はまとめて…。多分5時には終わる…。そこから少し寝て…。8時に奥様に渡して…。それから買い出し…。ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙…。やる事が多い!)

「スモモ…?」

主が私に声をかけていた。

「ど…!どうしましたか!?」

すると主は私の声にびっくりしていたが…。

「いや。お前寝ていいよ。」

「え?」

私は主の発言に驚く。

「どうゆう事ですか?」

主は話し始めた。

「お前に奥様の相手を頼みたい。それに考え過ぎた。忙しいって顔に書いてあるぞ?」

「ふぁ!?」

主は私の声に少し笑を浮かべた。

「それに私だけならこの量終わる。お前は休め。」

「では…。お言葉に甘えて…。少しお休みを頂きます。」

「おう!休め!」

私は主の計らいで自室に戻り仮眠を取りに行く。

「・・・・。んーーー!!!!」

スモモが居ないリビングは少し広い…。辺りが暗くて少し悲しいが…。

「奥様と話すとなんか嫌なんだよなぁ…。昔のこと思い出しちゃって…!さぁ!頑張るぞ!」

私は気合いを入れ、残りの時間を頑張る!

4時間半後…。

「…。」

辺りは明るくなっていた…。

「終わった…。」

私は書類を全部まとめ終えた。

すると階段を降りる音が…。

「おはようございます!」

「お…は…。」ばたん…!

椅子から離れたところで倒れ込む…。

「あ…あれ!?主様…!?」

私は意識を失った…。

「あ…!良かった…!眠くなってそのまま寝てしまいましたか…。心臓止まるかと思いました…。」

私はお姫さま抱っこをされ…。階段を上る…。自室に入りベットに入れてくれた…。

「では…。主様…。ゆっくりしててください…。」

そう耳元で囁かれた…。

私はそうして深い眠りについた…。


私は主様を部屋に運んで…。ベットに寝かせた。

階段を降りリビング向かう…。

「うぁ…。これ本当に主様やったの…?」

書類が綺麗にまとまっていて、確認も容易に…。これはすごい…。私…。これできないかも…。

主の凄さを見せつけられたわたしは落ち着こうとコーヒーを入れ、リビングにあるソファに座るりコーヒーを飲み1呼吸。

すると…。

ピンポーン…。

「あれ?もうそんな時間?」

私は時計を見る…。8時…。もうそんな時間か…。

「はーい!」

私は玄関に向かった。

私は扉を開けた。そこに居たのは…

「おはようございます。スモモさん。」

奥様だった。

「おはようございます!では中に!」

私は奥様をリビングに向かう。

ソファに奥様が座った時奥様は口を開く…。

「…。で…。書類…。どうでしたか?」

私は、奥様に紅茶を渡して…。

「…。いやー…。疲れました…。」

私はあはは…。と笑った。そして書類をまとめた袋を渡した。

「これを…。書類をまとめた袋です。持ちにくい事なので入れときました。」

「あ…!嬉しいです!」

奥様は笑顔で答えた。すると…。

「あ…。これどうぞ…。朝ごはんに買って来ました…。私も食べていなくて…。一緒に食べても…?」

そう机に袋を置いた。

「はい!大丈夫ですよ!一緒に食べましょう!」

私は袋の中身を見る。

「おぉ…!クロワッサンですか!?嬉しいです!」

私はキッチンに向かいクロワッサンを皿に分け、ふたつを冷蔵庫に入れ…。

「ハムでも焼きますねー。」

冷蔵庫からハムを取り出し、焼く。

じゅーーー…。

「ところで…。」

「どうしました?」

奥様に話しかけられた。

「主さんは…?」

「あぁ…。主様は…。」

「・・・・。まさか私嫌われて…。」

奥様は少し顔を暗くする。

「いやいや…。それは無いですよ…?主様…。私を寝かす為に…。仕事を朝まで仕事をしてくれてたんです…。はい!出来ました!」

私は奥様にハムとクロワッサンが乗った皿を前に置いた。

「さぁ!頂きますよ!」

私は席に座り手を合わせる。

「「いただきます!」」

私たちは食べる。

数分後…。

私たちは食べ終えた時…。奥様から話しかけてくる。

「所で…。」

「・・・?はい?」

「スモモさん…。私は貴方を雇いたい…。身体能力の高さ、料理の美味しさ、書類などの雑務、私は見惚れました!どうですか!?ぜひ!」

そう声を高くテンション高く。

「あのー…。奥様…。仕事を渡す度に私を勧誘するやめてください…。」

私はため息をつく。

「頼みますよ…!そりゃ!仕事もできて!気遣いも出来る!私はとても欲しい!!!!」

奥様は机をだんだん叩く。

「あはは…。主様には返したくとも返せないご恩を貰ってしまった為…。私は…。あの方に…。死ぬまで…。居たいのです…。例え…。命狙われようとも、命つきようとも…。私は…。守ります…!」

「ふふふ…。」

そう奥様は笑う。

「何がおかしいんですか!?」

すると奥様は…。

「いや…。とても愛されてるなぁと…。主様が羨ましい…。」

「あはは…。」

私は奥様に言われた事で少し笑う…。

「…。けど私はあなたを絶対に落としてみせます!」

「私は落ちる気なんてありませんからねー!」

私たち二人は笑った。

そして数分後…。奥様は家を出た。

「では…。私はこれで…。絶対諦めてないからー!」

それを聞いた私は静かに扉を閉めた。

「はぁ…。疲れます…。けど…。主様が色々嫌になるのもわかるというか…。」

「私がなんだって?」

「ええ!?主様!?」

後ろにいた主様にびっくりする。

「どうして!まだ寝てても!」

「いやー…。お前らのいつもの会話が聞こえてきてな…。寝るに寝れなくなった。」

主はため息をつく。

「す…!すみません!」

「まぁいいや…。それより朝飯あるのか?奥様の事だから私達になんか買ってきたんじゃないのか?」

「お!察しがいいですね!クロワッサンありますよ!」

「お!いいね!」

すると急に主は私に抱きついてきた…。

「うぅわ!!!どうしたんですか!?急に!」

ぐーー…。

「あ…。あれ!?」

主はねてしまった…。

「スモモ…。離れないで…。」

そう寝ぼけているのかな…?

「あ…あれ?嬉しいなぁ…。」

私は主をおぶって自室のベットに向かった。




国本部にて…。

「…。んー…。どうすればスモモさんを落とせるかなぁ…。それに主様…。5年近く話してるけど…。何故か嫌われてるような気が…。なんでだろう…。」

私は街を眺めて思いを馳せていた。

「奥様…。お話が…。」

すると秘密警察にに話しかけられる。

「…。どうしましたか?」

暗い顔で警察はこう言った。

「奥様が仕事を頼んでいる者…。怪しいかもしれません…。」

「・・・・。え?あの二人が…?」

私はびっくりした。


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