メイドと死神

誤字はすてーたす

第1話 「8月10日、2人の休日」

「ん…。」

朝6時、窓越しからの太陽の光に辺り私は目を覚ます。

「ふうぁ…。」

私はベットから出て自室を出る。廊下を歩いていると隣の部屋から…。

「ぐぅ〜…。ぐぅ〜。」

いびきが聞こえてくる。

(昨日大変だったからなぁ…。スモモも疲れるだろ…。)

そこから階段を降り、玄関を出て外にある郵便入れの中を見る。

「...。げ...。ある...。」

私は手紙を拾い、裏を見る。

「返答は早めに!イチョウ...。律儀に書きやがって...。それにしても懐かしいやつから来たな...。」

私は家のかなに入った。ふととある疑問が生まれた。

(なんでここの住所がバレたんだ?まぁ返答は早めにか...。ならいいや。仕事ついでに明日で...。)

私は背伸びをする。

「久しぶりの休日だな!」んーーー!




朝7時、じゅーー…。

(やっぱりこのキッチン高いなぁ…。けどなぁ、基本スモモが作ること多いしなぁ…。仕方ないよなぁ…。)

私はいつも踏み台に乗って料理をしている。キッチンで朝ご飯を作っていると階段を降りてくる音がして、キッチンの方に入ってくる。

「おはよ…。う…ございます〜…。」

寝癖がすごいし、すごい顔…。

「スモモおはよう。」

「・・・・・。」ぼーー…。

「・・・?私の顔に何か付いてますか?」

私はメイドの顔を無意識に眺めていた。

「いや、顔が酷いなと。」

はっとなって話し出す。

「起きたそうそうは顔酷いですよォ〜…。それでは洗ってきまーす。」

そう洗面台に向かう。すると扉から顔を出してきたスモモ。

「?どうした?」

フライパンの方を指さし…。

「焦げますよ。」ニコ。

そう言って再び洗面台に向かった。

「!?」(焦げま…!?)

するとフライパンから黒い煙が上がる。

「あ!ヤバぁいいい!」

私は直ぐさま皿に取り分ける。

数分後、私達は朝ご飯を食べる。今日のご飯はフレンチトースト…。もちろん焦げた方は私だ。

「いただきます。」

「いただきますー!」

するとパクパク食べ始めるスモモ。

「うっ!」

咄嗟に水が入ったコップをがぶ飲みする。

「あ…。危ない…!」

「焦りすぎだぞ?」

私は空になったコップに水を入れる。

「あ…。ありがとうございます…!」

「たく…。休日ぐらいのんびり食べようじゃないか。」

私はため息をつく。

「そうですね!」パクパク!

「あはは。」

渇いた笑い。スモモが食べ終え、話し出す。

「そういえば、今日、やることってなんかありましたっけ?」

「あー…。買い物ぐらい?てか今日の朝ご飯分で買いためてた分なくなっちゃったよ。」

「食べ終わり次第行きましょうよ!私着替えてきます!」

そう言って自室に戻って行った。

(スモモって仕事の時や、ピリピリした状況下の時はかっこいいんだけど…。休みの日ぐらいは無邪気な所も出てきて嬉しいが…。)

私はスモモが戻ってくるまでに食べ終えようとペースを早くする。

そしてリビングにスモモが戻ってきた時には、私は皿洗いをしていた。

「あ!ありがとうございます!」

そうスモモは言ってきた。

「今日の朝の担当は私だ。こんぐらいする。」

なんか、足元ら辺から視線を感じる。

「キッチン低くしたらどうですか?踏み台乗りながらだと危険ですし…。」

唐突に私に質問を投げかれられる。

「いや、お前が基本的にご飯を作る。お前に合わせるよ。」

「…。そうですか…。わかりました!」

そうニコニコしていた。少し間が空きスモモは話し出す。

「ところで今日は何日分買うんですか?」

「そうだなぁ…。2日分?」

「お!わかりました!」

メモとペンを取り出すスモモ。

「何食べたいですか?」

私は少し考え…。

「ハンバーグとオムライスで…!」

それを聞いてスモモは笑った。

「お子ちゃまですね。」

「あ!?」

そこから数分いざこざはあったが…。




10時、私達は家を出て商店街に向かうのであった。

10時半頃、私達は西の国で一番大きな商店街に到着した。

相変わらず人が多い。

私は商店街の入口付近でスモモにメモを渡される。

「分担で買いましょう。そっちの方が早いです!買い物終わり次第いつもの公園で集合で!あと余計なものを買わないでくださいね!」

そう言ってスモモは商店街の人混みの中に消えていった。

「・・・。それはお前だろ…。」

スモモの後を追うように人混みの中に入っていく。

1時間後。

私はメモに書かれていた物を買い公園のベンチに座って待っていた。

(今日は暑くもない、寒くもない。過ごしやすい天気だな。)

「主様ー!」

スモモの声が聞こえてくる。両手に収まり切らない袋を持って。

「…。お前、気を使ったな?」

私は片手で収まる程度。

「・・・・?なんの事ですか?これは美味しそうな紅茶とそれに合うお菓子とお菓子の材料それに、」

そこからスモモはペラペラ話し出す。

「あー。もういい!何袋か貸せ。持つ。」

「いいですよ!小さ…!」

「あ!?小さいだと!?」

「いや!お言葉に甘えます!」

そういうとスモモは私に袋を渡す。

「ん。帰るぞ。」

「はい!お昼どうしましょうか?」

「お昼要らん。今日は家の掃除だ。」

「わかりましたー!」

そうして私たちは家に向かう。




家に着いたのは12時頃。

買ったものを冷蔵庫に入れ、13時。家を掃除する。

掃除用の服に着替えとりあえず私の自室から…。

「うぇ…!埃臭い…。いつもこんな所で寝てたのか私。」ゲホゲホ…。

「確かに…。たまに掃除しないとですね。あ、布団も洗いますか。」

スモモは私の布団を洗いに外に行った。

私は自分の机を掃除している。

懐かしい写真から日記、勲章…。私はそれに目を通していた。

「・・・。終戦から10年かぁ…。」

親友6人と私が写っている写真を見てため息を着く。

「私身長高…!今とは比べ物に…。いやいや…!こんな事してる場合じゃない!」

私は掃除に戻る。




2時間かけて私の自室は綺麗になった。

「ふぅー!私天才かもな。」

「綺麗ですね。」

するとスモモが戻ってきた。

「スモモ、どこに居た?」

「ふとん洗ってました。すごい汚かったですよ。」

「・・・。すまん。」

「いえー!いつもの事ですからー!」

「で次はどうする?」

メイドは少し考え、

「私の部屋は主様の部屋とは違って綺麗なので…。」

「一言余計だぞ!」

「リビング、キッチンとかどうですか?」

「やるか。」

「じゃあ…。行きますか。」

「うっす!」

そこから2時間、掃除は進みどうにか終わった。

そこから休憩としてコーヒーを飲んで落ち着いていた。もちろん私は砂糖3つ。




17時45分

外から鐘の音が響く。

「あ。もうこんな時間なんですね。夜ご飯の準備します。」

「了解〜。手伝うー。」

「あ、パンを焼いといてください。」

「了解〜。今日のご飯は?」

「ハンバーグ。」

「わかった!ハンバーグの時のパンの焼くのは得意なんだ!ハンバーグ楽しみだぞ!」

そう言って席を立つ。

(子供…。)

スモモはくすくす笑いキッチンに立つ。




19時頃。ハンバーグが出来上がる。

「「いただきますー!」」

私達は手を合わせ食べる。

主はパクパク食べていた。すると主は話し出す。

「スモモ腕上げたな!」

「え?そうですか?」

「あー!美味しいぞ!」

勢いよくがっついていた。

(それ…。主様が嫌いなグリーンピース入ってるんだけど食べれてるのは嬉しい。)

「なんだ!この緑の粒は!美味しいぞ!」

「グリーンピースです。」

「何!?私はついに食べれたのか!?」

「そのようで。」

「やっと食べれた…!最初は得体の知れないものだと思っていたが…。段々と昔の感覚になってきてるってことなのか!?」

「いや、身長が…。」

「黙れ!!!!」

すると2人は笑った。そして主は

「さ!食べるぞ!」

「はい。」

2人は無言で食べる。




20時。2人は食べ終え、スモモは皿を洗っていた。

そして主は床に寝転がっていた。

「そういえばスモモ〜。明日の予定ってなんだっけ?」

「…。おばあさんの所での野菜収穫の手伝いですかね。なんか人手不足らしくて私たちの力を借りたいと。」

「そうかー。メイドはお昼作るんだろ?何作るんだ?」

「んー。カレーを作ろうかなと…。」

「そんなに人いるの?」

「いるらしいですよ。20人ぐらい。」

「そんぐらいいて人手借りたいってどんだけ大変なんだよw」

スモモは首を傾げながら…。

「いや…。おばあさんが言うには今食料を国が高く買い取ってるらしいですよ。私達も力になりましょう!」

「・・・。国が高額で…。」

「そうらしいですよ。」

そうすると私は身体を起こす。

「そういえば書類のまとめる仕事はいつある?もうそろそろその時期だと思うんだが…。」

「あー。その仕事なら2日後、ご夫人が来てくれて書類渡してくれますよ。」

「・・・。わかった。」

「どうしたんですか?暗い顔して?」

「いや。」

少し深呼吸をして立ち上がる。

「いや、なんでもない。」

「?」

「所で。」

「はい?」

「今日のティータイムのおやつはなんだ?」

いつもの顔に戻っていた。

「今日はクッキーといつも飲んでいる紅茶とは違うものを入れようかと。」

「楽しみだ。私は一足先にベランダに行くわ。楽しみにしてるよー!」

そう言って私はベランダに向かう。




21時頃。

私はベランダの椅子で座って月を眺めている。

ガラガラ。

扉を開ける音。

「お…。来たか…。」

「来ましたよ〜。」

机の上に紅茶とクッキーを置いてくれる。

私は紅茶のコップを取り口に運び飲む。

「・・・。これは…。懐かしい味だな。」

「はい…。久しぶりで買ってしまいました。」

「ふふ…。懐かしいな。」

私は月を眺める。

「この時間…。」

そしてスモモを見る。

「お前といる時が一番楽しい。」

「あはは。嬉しいです。」

「明日野菜収穫だが…。今日はとことんまで話さないか?」

それを聞いたスモモは笑顔で…。

「良いですね。」

スモモは席を挟んで椅子に座った。

「今日の最後にいい思いができて私は嬉しいよ。」

そう言って私はスモモにコップを近づかせる。

「身長いじり確か2回ぐらいでしたっけ?」

そうスモモはコップを近づかせる。

「3回だよ!」

私はツッコミを入れる。

こん…。コップとコップが当たる音。私達は日付が変わるまで話し合い、自室に戻っていくのであった。

自室に入ったあと机の上にはイチョウから送られた手紙が置いてあった。

「...。あ。手紙忘れてた...。」

私は手紙を見た...。

「...。もうそんな時期か...。終戦から10年...。それに”国の動きに気おつけろか...。”」

返答を書いた...。

せっかく楽しい気持ちのまま寝れると思ったのに...。とりあえず近いうちに出すか...。

そう私はベットに入り目を瞑る...。

そして私は...。現実に戻されてしまった...。

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