第2章 イチャイチャラブコメ編
第1話「機嫌取り」
幼なじみ全員再会を祝してパーティーを開くことになり、豪勢な食事と共にみんなで机を囲んでいた。(仕事から帰ってきた渚沙父含む)
「ねぇ、ずっと気になってたんだけどなんであの人いるの?」
俺の隣に座っていた
星那の言うあの人とは恐らく菜乃華のことだろう。
星那と同じように小声にして俺は答える。
「今はうちに
簡潔に答えると簡潔すぎたのか星那は頭の上にはてなマークをいくつか浮かべていた。
「んーと実はこの前まで菜乃華ストーカーに悩まされてて、一旦俺の家に匿ってる間にそのストーカーを見つけ出して警察に連れていったのさ」
「あー、そういうことねー……」
「うん、伝えてなくてごめん」
「……」
なんか星那の機嫌が悪い。なぜだ…なんでなんだ??
思考を駆け巡らせてもいまいち分からない。
とりあえずここは星那の機嫌取りに動くとするか。
「星那、お茶いる?」「いらない」
「星那ー、チキンいる?」「大丈夫」
「星那ぁ、ジュース注ぐよ」「自分でやる」
くっ……、だめだ…。どう機嫌を取ろうとしても一向に治らない。
そこで俺は機嫌を取る取らないに全く関係ないことに気づいた。
「あ、もしかしてそのピアス新しいやつ?」
隣に座っている星那の耳には真新しいキラキラと光る美しいピアスがあった。
「うん……」
それはこの前つけていたやつとは違う美しさがあった。
星那がつけるとより大人な艶やかさが強調されさらに綺麗に見えた。
「やっぱ星那はなんでも似合うなぁ、大人っぽくて綺麗だよ」
素直な感想を口にすると星那は驚いたようにこちらを向いてきた。
「ほんと……??」
「うん、綺麗」
すると星那は一瞬逡巡した後また口を開いた。
「それはピアスがってこと…?」
「いーや、ピアスをつけてる星那のこと」
何を疑っているのか分からないがとりあえず俺は素直に答えておく。
「そっ…か、そうなんだ。ふーん」
すると星那はさっきまでの仏頂面とは一転、ニヤニヤとした笑みを浮かべてこちらを見つめてきた。
「なんだよ」
「いーや?渚沙はこーゆーの好きなんだなーって」
なんかめんどくさいことになりそうだが機嫌が戻ったならとりあえずよしとするか。
結局その後も星那含む幼なじみ達及び菜乃華に振り回されつつも楽しい食事の時間を過ごした。
そんな渚沙達を見て発したある男の一言は誰にも聞かれることなく空気中に溶けていった。
「いやもうお前ら結婚しろよ」
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こんばんは!音海亜玖愛です!お久しぶりですねー!
ありがたいことにこの作品を続けて欲しいという声を多数頂いたのでこれからも毎日投稿していきます!!
本当に皆さん応援ありがとうございます!
最近は新作の方も準備しておりますので作者フォローもして待機していただけると嬉しいです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*
それと作品の略称案も随時受け付けていますのでそちらもぜひぜひ!
では改めて……
第2章イチャイチャラブコメ編開幕です!!
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