第6話「七瀬渚沙脱陰キャ計画実行」
あの約束の日から4日後、デート(?)の待ち合わせ場所に来ていた。
星那との約束の時間より30分も早く来てしまった。
自分自身でも知らず知らずのうちにすごい楽しみにしてたんだなと感じる。
土曜日の10時ということもあって辺りには待ち人を待つ人の姿も沢山ある。
ここはこの辺りでは1番大きなショッピングモールで、大体のものはここで揃えられるそうだ。
近くに設置してあったベンチに腰をかけて待つ事にした。
「だーれだ」
腰をかけて1分も経たないうちに後ろから誰かに目隠しをされた。
「だれーだって、一人しかいないだろ」
な?星那、と言って目隠しの手を解きつつ後ろを見る。
「ふふっ、せーかいっ!」
そう言ってつけてた黒マスクを人差し指で外し無邪気に笑う星那の顔が眩しい。
「星那、あんまり人前でマスクとか取るなよ?」
「うん、承知の上でーす」
星那はそう言って俺をベンチから立つように手を差し出した。
「か弱い乙女の手は借りないよ」
「か弱いっていうなー」
立ち上がってから星那をじっと見つめてから俺はこう続ける。
「服、可愛いね」
「う、あ…ありがとう…」
星那は少したじろぎながら感謝の言葉を口にする。
やっぱ可愛いなこの小動物は。いくらでも言ってやりたいくらいだ。
「渚沙こそよくこんな短期間で痩せたね」
確かに俺はこの前星那と会った時より格段に痩せている。
星那とデートするには最低でも少しは痩せなきゃなと思っていたのでダイエットをしたところ思いのほか直ぐに痩せることができた。
「でもまだ髪とか服は陰キャだろ?今日はよろしく頼むよ」
「うん、まかせて!」
そう言って俺は星那と『七瀬渚沙脱陰キャ計画』を実行し始めた。
♢♢♢♢
「ねぇねぇ!渚沙これ可愛くないー?」
そう言ってハンガーにかかった服を自分の前に持ってきて問いかけてきた。
開始早々既に俺の目的は忘れ去られていた。
「星那が着ればなんでも可愛いんじゃないか?」
「えー、そんなんじゃ参考にならないよー」
そう言って星那は頬を膨らませている。
「いや、そもそもこれ俺の脱陰キャ計画じゃなかったっけ??」
「あ…そうだった、忘れてた。許して?」
手を前でぎゅっと握って上目遣いをしてくる星那。いや、変装してその可愛さは反則だろ。
「うん、今回は許してやろう」
その可愛さに免じてね。
「じゃあ早速髪切りに行こー!」
そうして予約していたらしい散髪屋に星那と2人で足を運んだのだった。
「あ!なぎにぃだ!!隣にいる女はだれだ……ん?せなねぇか……?安心、でも抜け駆けゆるさない……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんにちは!音海亜玖愛です!!
お会いするのは2回目ですねー笑
こんなに反響がくるとは思ってなくてとても嬉しい限りです!
部活とかで忙しいんですけどこれからも毎日投稿頑張るんで応援の程よろしくお願いします!
ちなみに次回は新ヒロイン登場しますよ〜??
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます