モブにも主役にも成れない俺とモブにも主役にも成れない彼女
八幡
第1話 親友は無自覚ハーレム野郎
俺…
幼稚園からずっと同じクラスだぞ?もう運命感じるわ。野郎と運命とか…全然嬉しくないけど。
そして…今日も司の周りには女達が群がる。
「ねぇ司ぁ放課後遊びに行かない?」
「あら、司さんは生徒会のお手伝いをお願いしていますの」
「つかさ君。良かったらお昼一緒に…」
「つかさ、剣道部に入らないか?」
とギャル、生徒会長、幼馴染み、先輩…等々毎日の様に司の周りにまとわりついている。
まぁ煩い事以外は俺に被害が無いなら割とどうでもいいのだか…
「…」
俺は自分の席をみる。俺の席は司の後ろだ。
つまり…
「坂上。ゆき…そこは俺の席だ。避けてくれ。」
俺は自分の席を占領している2人に声をかける。
「東城?別にいいじゃん」
俺の机に座っていた見た目ギャルの坂上が不満気を隠す気が無く言う。
「…」
「あ、まさ君。おはよう。ごめんね、今避けるね。」
そう言って如何にも優等生ですって感じの真面目そうな子が俺の椅子から離れる。
彼女は
「ああ、おはよう。悪いな、それにそろそろ予鈴だぞ?」
ゆきは通称司ハーレムの最古参であり、さりげなく司にアタックするも全く気付いて貰えない不憫な子だ。
まぁ彼女は押しが弱いのでグイグイ行くタイプでは無いからな…さっきも昼飯を誘おうとしていたみたいだが、他の子達に埋もれていたな。
「お?本当だ。皆自分のクラスに戻った方が良いよ。」
司が言う。他の人が言うより司が言えば1番角がたたないだろう。
現に皆様方は解散していった。
「おはよう司。相変わらず賑やかだな」
「おはようマサ。皆朝から元気だよな」
はぁ…本当にこいつは。そうこう言っている内に予鈴が鳴り、担任が入ってくる。
「は~い。皆さんおはよ~ございま~す」
と、見た目が10代位の女性が入ってくる。彼女が俺達の担任の
上から読んでもななせなな。下から読んでもななせなな。見た目は俺達と変わらないが、歴とした成人だ。制服を着たらマジで学生と見分けがつかないだろ。
人体の不思議だ。
そうして今日も1日が始まった。
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