ぼくがにくにしたもの、ぼくがにくにされたもの

かしゆん。

プロローグ

はじめに&~とある噂~

はじめに


※この物語はフィクションです。

※この物語はグロテスクな部分があります

※苦手な方はこの作品をそっと閉じてさっきーオズマの他の作品をどうぞ読んでみてください。お願いします。本当に。

※それでは、本編どうぞ


~とある噂~


「なぁなぁ、最近このあたりで居なくなってる人多いんだって!知ってる?」

「どういう事?というかどこで聞いたのその情報」

「噂だよ噂、このあたりで連続誘拐が起きてるかも~なんて?でも年齢はあんまり関係ないらしいけどね」

「あ、そうなの?物騒な噂だな、こっちくんな」

「どういうことだよ!それでさ、この居なくなった人たちの共通点があるんだって」

「あ、ちょっと気になるかも」

「これがさ~、家族全員がいなくなるらしい」

「えぇ、そんなことあるか?このあたり借金してる家多すぎだろ」

「いや流石に取り立てじゃないだろ!どんだけ夜逃げしてるんだよ」

「それは確かにな、まあ俺の場合ほんとに借金してるけどな」

「お前の場合ほんとに借金やばいのかよ、よくそんな呑気で居られるな」

「気にしてても仕方ない、借金してることには変わらんからな」

「まぁ、お前がいなくなったらそういう事なんだなって思っとくわ」

「多分そんなことないだろ、人生楽しいことが一番だからな!」

「それはそうだ、生きる理由ないとほんと虚しいからな」

「なんだよそれ、お前なんかあるの?」

「金持ちになってあんなことやこんなことを・・・」

「あ、やっぱ聞かないでおく」

「おい、ふざけんな」


まあ、噂は噂だ

何も起きないとわかっているからこそ

こういう話は面白い


まぁ、昔も今も俺はクソ野郎だしな

命さえ取られなければではあるけど

正直俺は何起こっても関係ないわ


「じゃあまたな」

「おうよ、お前も居なくなるなよ」

「ならねえよ、というか借金まみれの俺に価値ないだろ」

「誘拐される大体の理由消えてるってコト!?」

「取り立ては来るかもだけどな」

「さっさと返せ、というかあんま借金すんなよ」

「まあそうだな、知らんけど」

「適当に返すな、じゃあまたな」

「おう、また今度」


また今度という言葉が少し引っかかる

誘拐の話をした直後だからだろうけどな

まあ、仕方ないか


今まで何も起きたことが無いんだ

どんなクズなことした時も、どんな良い事した時も

いや、良い事したことあったか?まあいい

とにかくそういう事だから、どうせ大丈夫だ

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