その結末は、取り返しがつかない……

篝火

歪んだ嫉妬

ある黄昏刻ーーー

沈みゆく太陽を眺めながら、左手のあの子からの誕生日プレゼントとして貰った『ネックレス』を握りしめて、もう居ない事に嘆く日々ーー。


「どうして…どうして…」


あの子が居なくなってから、一週間が過ぎ去るが、ボクの心は晴れない…。

右手には、あの子に渡したかった『髪留め』を持ち、誰も居ないこの場所で1人泣き続ける日々…。


明日があの子の誕生日なのに、大好きなあの子は他の人のモノになった…。


「…許せない…赦せない…あの子は、ボクのモノだ…」


嫉妬に狂ったその想いは、あの子を手に入れる為の『狂気』を孕み、やがて破滅を呼び寄せる。


それが、抱えきれぬ『業』を背負って手に入れた『彼女』が、モノ言わぬ『骸』になろうとも…。


(完)



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