第361話 秋の味覚

 雨がんでいる間に巣穴すあなを出て、てるてる坊主ぼうずの材料になりそうなものを探す。


 見れば、ムラサキバレンギクが雨にれていた。


 頭状花まんなかまるく盛り上がっていて、花弁はなびら頭状花とうじょうかの下に下がっている。


 そのままで、てるてる坊主ぼうずみたいな形をしている。


 てるてる坊主ぼうずわりに、るしてみようかな。


 ムラサキバレンギクは、マダニ感染症かんせんしょうの時に抗生物質こうせいぶっしつとして使った。


 あの時は急いでいたから、花弁はなびらをそのまま食べたんだよね。


 確か、ムラサキバレンギクの花は、ハーブティーになるはず。


 ちょうど良いからたくさんんで、茶葉ちゃばを作り置きしておこう。


 どんな味がするのか、楽しみだ。


 そうだ、ついでにキノコもっていこう。


 秋は、美味おいしいキノコがたくさんれるからね。


 探してみると、木の根元ねもとにオレンジ色のキノコがいっぱい付いていた。


 表面ひょうめんがツヤツヤしていて、さわるとヌルっとしている。


 これは、食べられるキノコなのかな? 『走査そうさ


対象たいしょう:モエギタケ科スギタケ属ナメコ』


薬効やっこう免疫力強化めんえきりょくきょうかこうウイルス作用さよう抗癌こうがん作用さよう大腸癌だいちょうがん腸内環境正常化ちょうないかんきょうせいじょうか便秘べんぴ脂肪燃焼ダイエット高血圧こうけつあつ、むくみ、二日酔ふつかよい、老化予防アンチエイジング糖尿病とうにょうびょう生活習慣病せいかつしゅうかんびょう


概要がいよう:ゼリー状のぬめりと独特どくとく風味ふうみがあり、味噌汁みそしる鍋物なべもの最適さいてき


 ナメコは、お味噌汁みそしるに入っていたから食べたことがあるぞ。


 これで、ナメコ汁を作ってみようかな。


 猫にとって塩分えんぶんは毒だから、味噌みそ醤油しょうゆは使えないけど。


 そもそも、味噌みそ醤油しょうゆも手に入らないし。


 近くに、シメジみたいな形の茶色いキノコもえている。


 これは、食べられるのかな?


 さわろうとしたら、『走査そうさ』が発動はつどうした。


対象たいしょう:ハラタケ目モエギタケ科クリタケ』


概要がいよう薬効成分やっこうせいぶんは、ナメコに似る。加熱かねつすると良い旨味うまみが出るが、有毒物質ゆうどくぶっしつのネマトリンが微量びりょうふくまれる。人間は食べられるが、猫は食べられない』


 またしても、猫は食べられないキノコか。


 仕方ないので、あきらめよう。


 探してみたら、マイタケとヒラタケとシイタケも見つかった。


 秋の味覚みかくと言われるだけあって、キノコがたくさんれた。


 これだけれれば、干しキノコもいっぱい作り置き出来そう。 


 だんだん夜が肌寒はだざむくなってきたから、あったかいものが欲しくなる。


 焼きキノコも美味おいしいけど、今日はキノコ汁が食べてみたい。


 いろんなキノコが混ざったら、良い出汁だしが出て絶対美味おいしいはず。


 そんなことを考えながら歩いていると、ポツポツと雨がり出した。


 ずぶれにならないうちに、急いで巣穴すあなへ戻った。

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