第283話 美味しいものはすぐなくなる
お日様が沈んで暗くなり、
ぼくは焼きキノコを
『
「グレイさん、
『おおっ、シロちゃん、会いたかったぞ!』
声を掛けると、グレイさんは
ぼくが
『それはなんだ? それに今日は何やら、いつもと
「焼きキノコを作っていたんだミャ。グレイさんにも、お
焼きキノコを差し出すと、グレイさんは初めて見る食べ物だからか、様子を
『これは、焼きキノコというのか。
パクリと口に入れて、もぐもぐと
『
グレイさんも、焼きキノコを
グレイさんは、ぼくが持って来た焼きキノコを、あっという間に食べ切った。
焼きキノコがなくなったのを見て、グレイさんはしょぼんとする。
『ああ、もうなくなってしまった……。
ぼくよりも3倍以上も体が大きなグレイさんには、全然足りなかったようだ。
しょんぼりするグレイさんに、ぼくは笑い掛ける。
「じゃあ、一緒に狩りをして、
『そうだな。
「
『ここの猫たちも、
グレイさんは、
『では、狩りをしよう。シロちゃん、何が食べたい?』
「すぐ狩れるものが良いミャ」
『だったら、近くに鳥がいるから、ソイツを狩ろう』
グレイさんはそう言って、スキップするような軽い
ぼくも、グレイさんの後ろをついて走りながら、思い付く。
そうだ! 火を使えるようになったから、焼き鳥が作れるじゃないかっ!
猫に生まれ変わってから生肉を食べられるようになったけど、焼き鳥も食べてみたい。
近くにいる鳥が、
残った鳥肉を焼き鳥にして、お父さんとお母さんへのお土産にしよう。
火を通せば、
――――――――――――――――
【
ピーちゃんの時は、
ピーちゃんの症状が
すりおろしたりんご、おかゆ、柔らかく煮たうどん、あったかい
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