第279話 乾燥キノコ

「ミャ?」


 キクラゲは、どこにあるんですか?


「キノコは、ちょうど今くらいの季節になると、あっちこっちで生えているにゃ~。でも、そのままでは食べられないにゃ~。生で食べると、おなかがぽんぽんいたいいたいぺいんぺいんになっちゃうにゃ~」


 そのままでは、食べられない?


 ぼくが食べたことがあるキクラゲは、中華料理として調理されたものだけだ。


 そういえば、生のキクラゲは見たことないな。


「ミャ?」


 じゃあ、どうするんですか?


「キノコは、この季節にれるだけって、お日様に干すにゃ~。 乾燥かんそうするとカチカチになって、保存がくにゃ~」


 ハーブティーの専門家のアオキ先生も、薬草は全部干して、乾燥させて保存していたな。


 キノコも、乾燥させるといいのか。


「ミャ?」


 乾燥させたキノコは、水で戻して使うんですか?


「キノコを水で戻した汁を、飲む薬もあるけどにゃ~。水で戻しただけじゃ、キノコは食べられないにゃ~」


「ミャ?」


 水で戻しただけじゃ、食べられない?


 だったら、どうするんですか?


「暑い日に、熱くなった石の上に、水で戻したキノコを乗せて、ジュージューするにゃ~。そのキノコを、食べるニャ~」 


 なるほど、太陽光たいようこうで熱くなった石で焼いて食べるのか。


 ぼくも、真夏に熱くなった石の上に水をいて、蒸発じょうはつさせる遊びをしたことがあるぞ。


 焼きキノコか……美味しそう。


 猫になってから、キノコなんて食べたことないから、食べてみたい。


「ミャ?」 


 でも、それだと、真夏にしか食べれないですよね?

 

「ジュージューしたキノコを、また乾燥させて保存するにゃ~。乾燥させたキノコを、石で叩いて粉にして、水と一緒に飲むにゃ~」


 え? そこまでしないといけないの?


 キノコって、薬にするまでが大変なのか。


 う~ん……旅をするぼくとしては、ちょっと不便ふべんすぎて使えないなぁ。


「そうにゃ~、ちょうど、シイタケの戻し汁があるけど、飲んでみるにゃ~? シイタケの戻し汁を飲むと、おなかが元気になるにゃ~」


「ミャ」


 ありがとうございます、いただきます。


 

 ―――――――――――――――――――――


椎茸しいたけとは?】


 お店で買える、食用キノコ。


 干しシイタケの戻し汁は、出汁だしとして料理に使われる。


 独特どくとくにおいがするので、苦手な人も多い。

 

 シイタケには、血圧やコレストロールを下げたり、健胃胃を元気にする整腸作用せいちょうさよう貧血ひんけつ免疫強化めんえききょうか抗癌作用こうがんさよう肝機能保護作用かんきのうほごさようなどがある。

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