第252話 グレイさんの天職
ぼくたちはしばらくの間、ノアザミの
病気の猫たちの
正確には、お父さんとお母さんは
ぼくとグレイさんは
グレイさんは、猫たちに見つからないように、
以前から、グレイさんには
『可愛い猫は、
グレイさんは
それを聞いて安心したぼくは、グレイさんの足元で
「ぼくは、
『ああ、
「ありがとうミャ。それじゃ、おやすみなさいミャ」
『おやすみ、シロちゃん』
グレイさんは
ぼくはグレイさんに体をすり寄せて、体をあずける。
モフモフのあったかい毛に包まれると、すぐに
こうして、安心して
グレイさんがいるだけで、
お父さんとお母さんと3匹で旅をしていた頃より、ずっと安全に旅が出来ている。
何よりも、趣味が合う親友と一緒にいられることが、
結局、「どの猫も、みんな可愛い」になるんだけどね。
最近は、グレイさんが、「だけどやっぱり、一番可愛いのはオレのシロちゃんだけどな」と、言って締めくくるのが、お約束になっている。
グレイさんに「可愛い可愛い」と言われるけど、自分の姿を見たことがない。
水たまりに自分の姿を
正直、周りの猫たちが可愛ければ、自分の姿なんてどうでも良いんだけどね。
そんなことを考えながら、目を閉じた。
それから、数日後。
ゆっくり休んで疲れが取れたぼくたちは、ノアザミの
「お医者さん、また近くを通られた時には、ぜひとも、お立ち寄り下さいナァ~。ワシらは、いつでも
この2週間ほどで、ぼくは優しいシロクロのことが好きになっていた。
ぼくの方からシロクロの手を
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