君等強いからとりま作戦は頑張るで♪ 〜超クソ雑魚で居ても居なくても変わらないようなクラスメイトFくらいの立ち位置の僕が学校最強チームのリーダーになるまで〜
間話(?) きのこたけのこ戦争(←今回は僕VSカケルです♪
間話(?) きのこたけのこ戦争(←今回は僕VSカケルです♪
ある日のこと。僕はカケルと一緒に屋上でお昼ごはんを食べていた。
「ねぇねぇ、カケルー」
「なんだ?」
屋上には誰もいない。完全なる二人きり。まるで恋人のよう……はい、今ちゃんとボーイズラブを想像した? 僕は男の子だからね? 間違えたら──
「画面が乱れております。しばらくお待ち下さい」
「お花畑でも映してるのかな?!」
僕らはそんな軽口を叩き合い、笑う。
「んで、なんなんだよ?」
「あのね……カケルはキノコの里とタケノコの山、どっちが好き?」
僕は伝説のきのこたけのこ戦争、もしくは論争を持ち出した。カケルの反応を伺うと箸を咥えたまま固まっている。いやそんなに衝撃的なことかな!
「お前、この俺とやり合おうってか?」
「いや、かなり熱心な方なんですね?!」
ちょっと僕のペースが崩されてきてる気がする……むむむ、流石カケル。まさか攻撃だけじゃなく口撃も上手いとは……でも、僕だって譲れない戦いってものはあるんだよ!
「フ、フン。言ってみなよ。どっちが好きなのさ」
「知りたいか?」
カケルからは禍々しいオーラみたいなのが漏れ出ている気がする。クッ、これが強者か……
「俺はな──」
ゴクッ、と喉がなる。喉仏、出てないけど……いやおかしいよね?! 男なのに喉仏出てないとかおかしいよね。声も高いし……意味わからんよね! ってそうじゃなくて。重要なのはカケルがどっち派なのか、だよ。
「俺は、タケノコ派だ」
「……え?」
「だから、タケノコ派だっての。なんだよ、やり合うか?」
……えーと今日分かったことは、カケルとは気が合うってことです。よし、帰りに二人で買って帰ろう♪
ということで第一回きのこたけのこ戦争、僕VSカケルの幕は閉じたのである……! このあと二人は更に仲良くなりましたとさ、めでたしめでたし。
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著作権とか色々ありそうなので一応菓子の名称はこの世界独自のものを用いてます。見た目は同じ──かどうかは想像に任せます♪
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