哲学とそして暗闇の坩堝

彩芽綾眼:さいのめ あやめ

良心の裏切り

 まともに育った良心は、いつでも自分を見つめている。


 悪意を持つのはいつでも自分で、良心はいつも自分を見つめている。

 時には助言をしたり、真似をしたり。

 その良心は無視することができる。けれど、消えることは無い。そして追いかけてくるものだ。

 良心のある人間は、良い行いをする。良心を裏切ることが怖いからだ。

 きっと善良であろうとする人間は、良心が自分を見つめていることを知っているんだろう。


 良心を裏切ると何が起こるだろうか?

 真に良識のある人間にとって、この問いこそがホントの深淵なんだろう。

 きっと、何かの衝動を内側に掻き立てるのだろうと、僕は考える。

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