第9話
「なあ高坂。お前のレベル見ていいか」
「どういう事……?」
「ステータス確認がしたい」
「え、見れるの!?」
「見れる」
入って少ししてから高坂にステータス確認がしたいと言ったら驚かれた。まあそうだよな。普通ステータス確認とか出来ないもんな。俺が特別なだけだもんな……。
「いいよ! 私も気になるし!」
「助かる」
高坂は嬉しそうに頷いてくれたから「高坂秋、ステータスオープン」と言って高坂のステータスを開く。
ブォン。そう音を立てて高坂のステータスが開かれた。
高坂秋 レベル67
体力 3900 魔力 3500
職業 学生 配信者
装備 剣
能力 糸
「わ、凄い!!」
「67……よく中層までこれたな?」
「え、どういう事?」
高坂に白楽ダンジョンの攻略レベルを教えた。攻略レベルが基準としてだから、70はあれば少し苦戦する仕様。
それより以下って事は玩具の剣で甲冑を着た敵と戦うようなもの。レベル10の時にレベル30の奴と戦って「痛くも痒くもない」って言われたぐらいだし。あれはムカついた。それぐらいレベルの差は凄い。レベルが上がってからモンスターを倒すのも簡単になったし……。
「そうなんだ……律くんのレベルはいくつなの?」
「……こうだが。夏希律、ステータスオープン」
俺は高坂のステータスを開けながら自分のステータスを開く
夏希律 レベル99
体力 9999 魔力 9999
職業 異世界の救世主
装備 短剣 魔力無効マント
能力 器用貧乏 アイテムボックス ステータスオープン
「なにこれ!!」
高坂が俺のステータスを見て驚く。
職業の異世界の救世主が少しむずかゆいけど、事実だからなあ……。というか、高坂魔力あるんだ。てっきりこの世界の住民はないと思ってたんだけど。能力が魔法と思ってたんだけど。
「律くん、この異世界の救世主って何? 律くんの過去に関係してる?」
「まあ……うん」
「異世界……異世界転生したの?」
「転移の方」
「えー!! ねえ教えて! 異世界どうだったの!? どうやって帰ってきたの!?」
めんっっっどくさ!!!! 言われると思ったけど、異世界の話は面倒だしな……広められたらそれはそれで面倒。こいつ配信者だし、何かの拍子でバラされでもしたら……。
嫌な顔をしてると高坂が首を傾げた。
「駄目なの?」
「今は無理。今後の高坂の態度による」
「そうなの? なら秋ちゃん頑張るね!! じゃ、いこ!!」
高坂は俺の手を引っ張ってくる。ステータスを閉じてから高坂についていく。道中高坂にレベルを上げようと話した。75レベルまで上げていきたい。今のレベルで中層以下は厳しい。75なら中層モンスターは少し苦戦はするけど相手は出来る。
高坂は俺の話に乗ってくれた。律くんの足手纏いにならずに済む、リスナーに強くなった所を見せれる。と言った。
危なくなったら俺がフォローする事でやれば大丈夫なはず。ここでのレベルの上がり方も見たいし……。
あと、個人的に魔法とか教えたい。餞別として魔法本貰ったから育てられる。育てられた俺が別の奴を育てる……暇つぶしにはなる。
先に進んだら物理が効くモンスターが現れた。
「防御魔法は貼っておくから遠慮なく戦っていい」
「ありがとう! 行くよ!!」
「『力よ。汝を守り給え。シールド』」
高坂に防御魔法を貼ると共に高坂は敵に攻撃しに行った。
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