第31話 休憩中

確かにここに、ホテルあるけどさ。


【すみません、一部屋の空きしかなくて】


【じゃ、それで。はると、空いてて良かったね】


【じゃ、俺は別のホテル探して…】


それじゃ、って、何でるいさん引っ張るの?


【何言っての!打合せもあるでしょ!それに女性一人で泊まらせる気なの?】


 どらちもマズいけどさ。るいさん。男と女だよ。それに、るいさん、可愛いし…


るいさんは。何も気にならないのかな?


【じゃ、るいさんが良ければ】


るいさんが、一言、


【当たり前でしょ!夕飯はこのホテルのバイキングで。さきの経営してるホテルに比べると質素だね。レストランしょぼ!!】


さんざん言いたいこと言って、るいさん遠慮無し。


【じゃ、その部屋一ヶ月でお願い】


ちょっとちょっと、期間おかしいよ。


【はい、こちらが部屋のカードになります。あの~失礼ですが、お二人で長期滞在ご希望ですか?】


二人になってる…


【はい、だから、とりあえず一ヶ月で】


無理じゃない?、一ヶ月は?


【…少々お待ち下さい】


ほら、問題になったぞ。そりゃそうだろ!


【ちっ、面倒だなー、いいじゃんそれくらい】


【るいさん、聞こえますって!】


………………待たされるな~………………………


【とりあえず部屋は変わる可能性ございますが、それでもよろしいでしょうか?】


 空いていたんだ。良かった。普通あり得ないよ。

一ヶ月だもんな。ずっとここに滞在するのかな?


【問題ないです。後、その間全て朝、夕の食事もつけてください】


カウンターのスタッフは困った表情で、


【あのー、お支払い方法はカードでしょうか?】


【現金で、先に払ってもいいですよ】


 おい、おい、おい、るいさん!!!二人だぞ。いくらになると思ってるの?


【るいさん、クレカとか…】


【この時代のるいがいるじゃん。バレる!】


スタッフが、


【あの、もし良かったら一ヶ月後の支払いでもかまいませんが、いかがいたしましょうか?】


るいさん、淡々と、


【面倒だから、先払いで】


スゲーな!いくら持ってきたの?


………………ホテルの一室………………


【あー、疲れた。はると、ちょっと寝るね😪】


 もう寝た。速攻!疲れてたんだね。どんな能力とか解らないけど、この移動って疲れるよね。


 みさきさん、連続して移動してくれて、何でそんなに無理してくれたのかな?何としても、るいさんと必ずこうなる前のしなくちゃね。


※グー、グー、ムニャムニャ…※


るいさん、うるさいな。鼻つまんでやるか😏


そっと、バレないように…あっ、なんか言ってる?


※ムニャムニャ、未来を変え…ムニャムニャ※


 そうか。みさきさんを救うために。るいさん、ごめんね。巻き込んでしまって。


 開かずの扉何か開けなければ、みんなを巻き込むとは無かったのに。


 るいさんも、みさきさんも、誰も何も責めずにあてくれて、それが辛いよ、逆に。


 るいさんの可愛い寝顔。こんな娘がとてつもない能力って、不思議だ。髪もさらさらだね。ショートとても良く似合う。


※パチッ※😳


あっ、起こしちゃった?


【はると、何してるの?】








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