第102話新しい種族

そこの人。オークションには

興味がないか?

いい素材が揃ってるぞ。

最高の品ばかりだ。きっと買いたくなるぞ、


つまり我に奴隷を買えと言ってるのか。


主様。この方は危険です。

これは罠の匂いがします。

あのー主様?


こんな趣味があるってあいつに知られたら

やばいか。闇オークションは逸材

と出会えるチャンスと聞く。

とりあえず行くだけ行ってみるか。


桜夜。新メンバーをスカウトだ。


私達だけでは不安だと言うのですか?


見ろ。魔女と呼ばれる連中はお前ら

二人しかおらんだろ。


枯葉(幼馴染)は死んだ。


白夜様ですか。

あの方は主様にとっては先導者

の方でしたね。


その穴埋めのために行くって事?


夢葉半分幽霊だから一般には

見えてないだ。分かってるとは

思うけど、悲鳴が聞こえると思うぞ

急に声を発したら。


あっごめん。


やっぱり。あいつ以上の逸材が

いないと我が軍は回らない。

いかに裏回しをあいつがして来てくれたのが

よく分かる。苦悩も含めて。

今新しい逸材を探すためにも行くのだ。


それに時葉は帰ってこない。

姫葉はあいらの支配下にある。

零葉は、ショックを受けて部屋に閉じこもったまま行動を共にしようとしない。


協力者を探す。

主様は勧誘するのが下手なので

今回も無理なのでは?


うるさいなー。

そんなの自分だって分かってる。

向こうの戦力はさらに上がって来ている。

だからこそ負けたくないのだ。


諦めが悪いのがいい所でもあるだけど。

気になる子でもいたの?


あれって人間?

いや。なんか羽っぽいのが背中にあるぞ。


うわ汚い。あんなボロボロのやつ

誰か買うやつなんかいるのかねぇ。


あれは掘り出し物として原石かも。


この奴隷。今なら1300エルだよ。

お買い得。貴重だか価値の薄く

最高の品とは言えないが、

上手く使えれば利用出来るよ。

非売品でそこらじゃ手に入らないよ。

買ったもんがちだよ。


その女の子買った。


お客様お目が高い。

こんな奴隷買うのかい。


あー。その奴隷が欲しくなった


毎度あり。この奴隷はお客さんのものだ。


あなたは、私に何を求められるのですか?

どう私に死を選ばせてくれるのですか?


なんか訳ありそうだな。


私は天界が見捨てられた。

不用品。家族からも友人からも

拒絶され居場所を失いました。

そして迷い込んでしまった後

奴隷商品として囚われ、今に至ります。

私は追放された身、もし天界に

戻れば間違いなく命はないでしょう。

そして私は指名手配の身でもあり、

懸賞金も掛けられてる事は間違いありません。


君の頭の中は死ぬ事しか考えてないのか?

まぁそんな気持ちになる事は分かる。

辛かっただろう。怖かっただろう。

誰にも愛されず、ただ何も分からず彷徨うだけ


私だって天使だったんです。

ただ羽の色が違うだけで。


罵倒され一方的に。


よく聞く話だなー髪の色が違うだけで

近づきたくないとか、気持ち悪いとか

虫唾が走るとか。


ただ生きてるだけで罪。

目に映るだけで怖がれられたり、

石を投げられたり、

もしかしたら、君は似てるのかもな。

必要にされない存在とか。

大丈夫これからは、君は一人では

ないのだ。

君さえ良ければ、我と友達になって欲しい。

我は君を歓迎するぞ。


私はリベェール。


いい名前だ。


あなたの事をマスターって呼んでも

いいですか?


堅苦しくないか?

まぁリベェールがそう呼びたいなら

好きに呼ぶがいい。


君を見ていると昔の自分にそっくりだ。


よく分からないですけど。

私はこれで良かったんですか?


一つだけ言ったおくけど

利用するされる関係は無しだぞ。

我はそう言った事は好きじゃない。

ここにいる二人もそうだ。

個人的にどんな態度だろうとな。

嫌いならそれでもいい。

何を求め、どう接するかは任せる。

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