大切にしていた彼女に裏切られありえない冤罪を被せられましたがその後に見知らぬ美少女が俺の罪を無罪に晴らしました。そしたら地に落ちた彼女が?〜今更仲良くなんて全てが遅い〜
アキノリ@pokkey11.1
第一章
手を差し伸ばした少女
第1話 冤罪
☆高梨勇サイド☆
不同意。
この言葉は何を指すのかと言えば簡単である。
例えばお互いが同意した性行為の後に、あれは首を絞められたレイプだった、と同意した相手が全く別の訴えを起こしたが為に全てが裏返る事に近い。
俺、高梨勇(たかなしいさむ)はその局面に晒されていた。
彼女、小鳥遊夢(たかなしゆめ)に裏切られて俺は冤罪を被せられた。
お互いに許可を取り合ってから行為に及んだのは良いが。
その後に小鳥遊が、あれはレイプだった、と言い出して冤罪が被せられたのだ。
警察に訴えるとかそういう事も言い出し。
危機的状況に陥った。
周りも当然俺を見捨てる様な感じを見せ始める。
その事に俺は、同意はあった。無罪だ、と訴えたのだが。
周りは認めてくれず。
小鳥遊には恨みの存在としか思えず。
どうしたら良いか分からない。
☆
学校に居場所が無い。
小鳥遊は守られイジメが苛烈になってきている。
女子からは気持ち悪がられ。
男子からも、最低だ、という感じになっていた。
俺はその事に頭を抱えながら生きていると。
9月10日のある日の事だった。
教室で俯いていると目の前に銀髪の美少女が現れた。
その少女は銀髪で水色の目をしている。
何だコイツは?、と思いながら見ているとその美少女は俺の机の前で膝を曲げた。
それから、久しぶりだね。覚えてる?、と言い出す。
「.....誰だ?.....お前の様な知り合いは知らない」
「そっか。.....貴方は覚えてないんだね。.....ナーシャという言葉には?」
「覚えがないな」
「そっか。.....うんうん。まあそれは今から思い出させてあげるとして」
そしてナーシャという人物はクラスに居る小鳥遊に笑顔を浮かべる。
小鳥遊は、?、を浮かべる。
みんな警戒しながら、その男には近付かない方が、と言い出す。
私は、そうは思わない、とナーシャは切り出した。
この男は嵌められたの、と言いながら。
「嵌められた.....っていうのは聞いたけど」
「そうだね。でも夢が正しいから」
「夢は証拠も出したし。首をロープで縛られてレイプされたって傷」
各々はそう話しながら俺を責め立てる様に見る。
だがそう言われるその中でナーシャだけは違った。
ナーシャは、それが演技だとしたら?、と切り込みを入れたのだ。
まるで純白なケーキに切り込みを入れる様に。
「.....何ですって?」
戸惑うクラスメイト達を見ながら小鳥遊が言葉を発する。
するとナーシャは、貴方はこれから慰謝料が欲しいだけですよね?、という感じで敵対する。
俺は、!?、と思いながらナーシャを見る。
小鳥遊は、私はその男に首を絞められた。そしてレイプされたの、とあくまで俺に非がある様に話す。
その言葉に俺は、だな、と思いながら溜息を吐く。
だがナーシャはそれでも、違うね、と言葉を発した。
「待て。これ以上は俺の立場が.....」
「大丈夫。.....私に任せて」
「.....?」
「何でそう否定する事が出来るの?私はその男のせいで.....」
「貴方はそう言うかもしれないけど。.....彼にはアリバイがあるの」
アリバイ?、とみんながざわめく。
それから、でも写真にはレイプされた様な感じで.....、と言うが。
でも手元は写ってなかった様な?、という感じでザワザワし始める。
俺はその言葉を聞きながらナーシャを見る。
「.....彼と小鳥遊はセックスの後に直ぐホテルから帰宅している。フロントのホテルマンが証言した。まあそれが悪い事なのかどうなのか分からないけど。.....肝心なのは小鳥遊の首はその際のチェックアウト時に傷が無かったらしいから。絞めてないって事だね。家に帰って他人に首を絞めてもらった傷。セックスは同意の上だった」
「.....何故そう言えるのかしら。.....私が.....」
「貴方の弟さんが首絞めたのとか全て告白したから。重要人物だね」
「.....!!!!?」
小鳥遊は凍る。
それから額に手を添える。
まさか、という感じでクラスも青ざめる。
そして俺を見てくる小鳥遊。
目が泳いでいる。
そんな事をしていたのか!?
俺は思いながら俺も青ざめる。
嘘だろ。
「.....待って。わ、私は.....」
「お金目的だった?はっはっは。馬鹿だね君は。バレる様な真似を。それに犯罪に近いよこれ。何れにせよこんな真似をしているんだしタダで済むと思わない事ね」
「.....」
思いっきり青ざめる小鳥遊。
それから、小鳥遊ちゃん?.....それって.....本当に?、という感じになる。
弟もゴミクズだったのか。
思いながら俺は小鳥遊を見る。
すると小鳥遊はそのまま走って去って行った。
「.....ふう。スッキリした」
「お前何なんだ.....!?」
「何なんだって言われるとそうね。私の名前はイリハ・ナターシャ・菅生。.....愛称はナーシャね」
「.....お前のお陰で随分と助かったけど。.....俺はお前と会った事は多分無いぞ」
「良いの。覚えてなくても。.....貴方が私を覚えてなくても私が貴方を覚えているから」
ナーシャはニコッと笑顔になる。
これがナーシャとの最初の出会いとなり。
そして革命の火蓋の幕が下ろされた瞬間だった。
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