第47話

「ケイト、おはよう」

 今日もスッキリ目が覚めたわね。昨夜、腰を押してから寝たのが良かったのかしら?


「おう、おはよう。今日は寝覚めがいいじゃねーか」

 ねえ、ケイト…それって普段は寝覚めが悪いって言ってない?


「昨日だって良かったでしょう?」

 昨日の寝覚が良かったのは、一昨日に回復受けたからかも知れないけど。身体のケアって大切よね。うん、今日の夜も回復に行きましょう。


「そうだったな。まあ、せっかく早く起きた事だし、今日のダンジョンの予定でも決めておくか」


「そうしましょ。今日も頑張ってレベル上げなきゃね」

 私よりレベルが高い人に手を握り潰されるなんて嫌だもの。


「その意気だ。メグ、もう第五階層には着いたんだよな?」

 第五階層なら昨日のうちに着いたわね。


「着いたわよ?着いて石柱に登録しただけで、まだ見て回って無いけど」

 第五階層には着いたけど、直ぐに第四階層に戻って魚釣りしてたのよね。


「そうか、なら今日の午前中は第五階層で魔兎と戦いながら第六階層を目指してくれ」


「魔兎?」

 たぶん兎の魔物って事よね?


「ああ、兎の魔物だ。まあ今のメグなら間違いなく勝てる魔物だが、たぶん初めての戦闘らしい戦闘になるからな。気をつけろよ?」


「戦闘らしい戦闘って、今までと何が違うのよ?」

 戦う魔物が変わるんだから戦闘も変わるのは分かるんだけど、どう変わるのか教えて欲しいわね。


「魔兎の方から攻撃してくるぞ」

 スライムは私が攻撃するまで反応しなかったし、魔魚はそもそも釣り上げたら攻撃出来なかったし…初めて魔物から攻撃してくるのか…


「そ…それは気をつけないとね…」

 これまで攻撃を受けた事無いけど、初めて受けるかも…覚悟しておかないと…


「引率がついてるんだ。そこまで心配しなくていい」

 そっか!カレンさんが居るなら安心ね! 


「そうね。午後はケイトがついててくれるんでしょ?」

 これまでと同じなら、第五階層でレベルを上げるんだと思うんだけど…


「ああ、第五階層でレベル上げだな。よし、そろそろ飯食ってダンジョン行くか!」

 やっぱりそうよね!よーし、今日も頑張るわよ!




「第五階層を進んで第六階層を目指すんですね。分かりました、では第五階層に移動しましょう」

 ギルドに着いてカレンさんに今日の引率の希望を伝えたら、さっそく移動する事になったわ。


「はい!お願いします!」

 今日もやるわよ!魔兎になんか負けないんだから!


「どう見ても森よね…」

 第五階層にきたけど…この階層はこれまでの階層と違ってほとんど森なのよね。森の真ん中に道が通ってるだけの階層か…

 森での戦闘はちょっと不安だけど頑張らなきゃ…

 

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