ポエムの限界
@ashika9999
第1話 水と火の限界
燃えたぎる一日。
雨なぞ知らぬ。炎天下は、水面下に沈まずしずしずと噴火する。
わが情熱は、永遠不潔の幻だ。
ざわめく影の残像の跡も残るが、痕すら照らす。
痕が誇りで、照らせぬ傷の勲章だ。
傷を求めて立ち往生、水がほしいか見せてやる。
追いかけろ。追いかけろ。それはいつまで追いかけても見つからぬ。
分からぬか、分からぬか、雫はそこにしかないことを。
火は、そうだった。
打ち消す一日
火なぞ知らぬ。水面下は、炎天下に沈まずどうどうと凝固する。
わが沈着は、永遠不滅の幻だ。
ざわめく影の残像の跡も残るが、痕すら吸い込む。
痕すら残らぬ滑らかさ誇らぬ傷の勲章だ。
傷を求めて立ち往生、炎がほしいか見せてやる。
追いかけろ。追いかけろ。それはいつまで追いかけても見つからぬ。
分からぬか、分からぬか、火はそこにしかないことを。
水は、そうだった。
滑らかな燃えたぎる一日
雫の世界の者たちよ。
わすれるな。炎天下の世界で生きたことを。
炎の世界の者たちよ。
わすれるな。水面下の世界で生きたことを。
炎の世界の中の水の世界で生ける者たちよ。
人間よ。真実の、體を、世界を、太陽を、覗けばわかること。
無駄に火を灯すなよ。
炎の住人、現れて、水の住人、滅びゆく。
無駄に水に浸るなよ。
水の住人、現れて、火の住人、滅びゆく。
双方学び、魂通じて学びゆく。
滅びが大好きなモノたちは「焼き石に水」とし沈めこむ。火と水の代表とし述べる。これこそ真なる文章で、永遠に拡がるビックバン。
ポエムの限界 @ashika9999
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ポエムの限界の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます